「自分が今まで『考えていなかった』ことがよくわかった」
先日、講義の参加者からいただいた言葉です。
『オープンウインドウ64』を書いていただいた後の感想でした。
『オープンウインドウ64』は、
野球の大谷翔平選手が高校時代に書いていたことで有名になりましたが、
あるテーマについて、まず8つの基本的な柱を考え、
それぞれについて8つの具体的な「やるべき行動」を考えて書くという、
実践的な思考を鍛えるためのツールです。
他人が書いたものを見て、書き方の説明を受けると、
「なるほど。こんな風に書けばいいんだ!」
と、すぐに理解される方がほとんどです。
それもそのはず。
もともとは、私の師匠の原田隆史先生が中学生に書かせていたものですから、
やり方自体は簡単なのです。
参加された皆さんにもそういうお話はしますし、
大谷翔平選手が高校1年生の時に書いたものも見本としてお見せしますので、
皆さん
「書き方を教えてもらえば書けるだろう」
と簡単に考えておられます。
ところが、いざ用紙を渡して書いていただくと、
これがなかなか書けないのです。
書き方は簡単だけれども、中身を考えつかない。
そういう方がおられます。
そこで初めて、
「自分が普段いかに考えていなかったか」ということに気づくのです。
これは大事なことですね。
目標を達成しようと思ったら、
そのことについて深く考えている必要があります。
「いつも考えいてる」ぐらいが丁度です。
にもかかわらず、自分はそうではなかった。
ハッ!と気付く。
この瞬間が大事です。
気付いたら、自分を変えればいいのです。
毎日深く考えるようにすればいいだけのことです。
今まで考えていなかった。
つまり、考えればまだまだ伸びる可能性がある。
『伸びしろ』がたっぷりある。
これは素晴らしいことですね。
気づいて、変わる。
これがメンタルトレーニングの価値です。