「気持ちをコントロールし、焦らず対応することが大事だった」
卓球のジャパン・トップ12女子決勝で、
伊藤美誠選手に勝って優勝した石川佳純選手の言葉です。
さらに、石川選手は、
「胸を借りるつもりだった。最後まで勇気を出してプレーした」
とも語っていました。
素晴らしい選手ですね。
口で言うのは簡単ですが、なかなか年下の選手相手に、
「胸を借りるつもり」にはなれません。
それを実際にやったところが石川選手のすごいところです。
おめでとうございます!
今回の石川選手は「いつもと顔つきが違う」という印象でした。
一般的に考えて、すでにトップの位置にある選手が、
年下の伸び盛りの選手とやるのはイヤなものです。
石川選手本人が、
「国内の試合は受け身になることが多い」
と、言っていたように、
どうしても「攻める」というより「守る」意識になりがちです。
しかも相手は何をするかわからない伊藤選手。
あり得ないほどのプラス思考でメンタルが強い。
世界ランキングでは石川選手4位、伊藤選手7位と、
石川選手の方が格上なのですが、
最近の対戦では伊藤選手に分があるように見えていました。
石川選手が何となくイヤがっている感じがしていたのです。
でも、今回の試合での石川選手は一味違いました。
眼光するどく、終始卓球台に張り付いて、
「一歩も引かないぞ」という気迫が見て取れました。
何をしてくるかわからない伊藤選手のプレーに対して、
動揺したり焦ったりしてしまうと、
伊藤選手の「思うつぼ」にはまってしまいます。
何があっても平常心でいることが大事だったのです。
冒頭の言葉のとおり、
「気持ちをコントロールし、焦らず対応することが大事だった」
ということですね。
大事なこと・必要なことを理解し、
自分で決めたことを徹底してやり切る。
そこに一流選手の一流選手たる所以を見ました。
来月の世界選手権が楽しみです。
まじめ・前向き・一生懸命が、もっと輝くように。