女性の方にお聞きしたいことがあります。
男性に、自分の体調のことを細かく伝えるのって、
イヤじゃないですか?
いつだったか、女性のスポーツ選手が、
男性コーチに自分の体調を詳しく伝えられなくて、
ドーピング検査で陽性が出たことがありました。
体調に関すること、特に婦人科系のことに関しては、
若い女性は男性のコーチに言いにくいですよね。
私は結構はっきりモノを言う方ですが、
ある程度の年齢になるまでは、
「練習がきつくて半年ぐらい生理が止まっていた」
とか
「生理の前になると、お腹が痛くてのたうち回ってた」
なんてことを男性に対しては言いませんでした。
女同士だと平気で言いますが。
せっかく苦しい苦しい練習を乗り越えて、
ドーピング検査を受けるほどの一流選手になったのに、
「そんなつもりもなく」
ドーピング検査にひっかかってしまう。
なんて、もったいない!
誰かに一言相談していたら、
誰かが一言アドバイスしていたら、
そんなことにはならなかったと思うんです。
私は自分が一流選手になれなかったので、
トップレベルの選手をとてもとても尊敬しています。
どの競技の選手も…です。
このニュースを見たとき、
自分のことでもないのに、とても悲しくなりました。
ドーピング検査なんて、
凡人には一生関係のない話です。
トップアスリートだけが経験することです。
誰かに相談できていたら…。
こういう時、
「アスリートとしての自覚に欠けている」
っていう批判が必ず出てきます。
個人の問題にしてしまうのってどうなんでしょうか?
確かに本人にも責任はあると思います。
本人はたぶん、「私が悪い」と思っていますよね。
でも、
本人だけの責任でもないと思います。
日本のスポーツの世界はまだまだ男性優位で、
監督もコーチも審判も、男性が多いですね。
スポーツだけではなく、
ビジネスの世界も、政治の世界も…ですが。
先日、柔道の世界選手権で
男性の試合を女性審判が判定しているのを見て、
「お~っ!すごい!」
と、思ってしまいました。
そんな風に思ううちは、まだまだなのでしょうね。
女性が自分より立場が上の男性に向かって、
言いにくいことを無理して言わなければならない。
ちょっと問題かなぁと思います。
女性の選手を指導するスタッフの中に、
当たり前のように女性がいて欲しい…と切に願います。
まじめ・前向き・一生懸命が、もっと輝くように。