「本番で緊張して普段の力が出せない」
というあなた。
ひょっとすると、
「緊張するのは自分だけで、他の人は緊張していない。」
と思っていませんか?
ご心配なく。
そんなことはありません。
一流のスポーツ選手も緊張しているのです。
これは、私のよく知る剣道の選手から直接伺った話です。
高校時代も日本一。
大学でも日本一になった方です。
ご本人曰く、
「俺はそもそも緊張しやすいタイプなんだ」
と。
ある大きな大会の団体戦の大将として出場していた時の事。
各チーム7人の選手が順番に試合をしていくのですが、
それぞれの試合は5分ずつ。
試合中に時計を止めることもあるので、
一番最後の大将戦までには開始から30分以上かかります。
大将として、前から順に試合が進んでくるのを待っている間に、
緊張しすぎて吐き気がしてきてしまったのだそうです。
その吐き気をどうしても我慢できなくなり、
その場を離れてトイレに走り、
ゲーゲー吐いて、
慌てて戻って何とか試合に臨んだと。
この先輩の大活躍で大会では優勝するのですが、
何年も後になって直接お聞きするまでは、
こんなことがあったとはまったく知りませんでした。
試合を観ている方は、コート上の選手ばかり見ていますからね。
緊張は、するものなんです。
もちろんコントロールする方法はあります。
緊張をコントロールする方法を知っておくこと。
どうコントロールするかを知っているか知らないか。
そこに違いが出てきます。
心を静め、リラックスする方法。
リラックスした自分を適度な興奮状態にもっていく方法。
それでも尚、緊張はありますから、
ある程度緊張したままで、実力を発揮できるように練習しましょう。
適度な緊張はパフォーマンスを向上させます。
ポイントは、普段から緊張した状態で練習しておくこと。
普段のんびり練習していて試合の時に緊張で動けなくなるのはNGですね。
普段から、試合を想定して緊張状態を作った練習をすべきです。
そして、
少し緊張した状態で実力を発揮できる自分になることです。
練習の時は試合のつもりで。
試合の時は練習のつもりで。
本番を想定した練習をして、緊張感の中でのプレーに慣れましょう。
大丈夫。
緊張しているのはあなた一人ではありません。
まじめ・前向き・一生懸命が、もっと輝くように。