怪我をして競技ができなくなるのは本当に辛いですね。
20代の頃、前十字靭帯を再建する手術をしリハビリを経験しました。
長い間「原因不明の膝痛」状態で、何故痛いのかわからない。
これが一番辛い状態でした。
原因がわからないと治療していても「治る」という気がしないんです。
今の時代なら、すぐに原因がわかると思いますが、
30年以上も前の話ですからね。
でも、あきらめずにあちらこちらのお医者さんに行ってみたら、
とてもいい先生ととてもいいトレーナーさんに出会いました。
本当に運が良かったです!
全身麻酔で4時間に及ぶ大手術にはなるし、
その後1年間のリハビリ生活も経験しました。
それは、とてもいい経験でした。
「今できないことも、必ずできるようになる」
という感覚を持っていられるのは、この経験のおかげかもしれません。
1.「できる」イメージを持つ
大事なことは、できることを信じて疑わないということです。
必ずできるという強いイメージを持つこと。
ここがとても大事なところです。
手術・リハビリの間には不自由なことがたくさんありますが、
「できる」という大前提を持っていることで、
前向きに取り組むことができます。
走れるイメージ
跳べるイメージ
思い切り競技をやっているイメージ
などを、鮮明に頭の中に描きましょう。
イメージできることは形にできるのです。
2.「できる」と信じる人と一緒にいる
自分自身が「できる」という前提を持っているのですから、
「できます」
「大丈夫です」
と言ってくれる人と一緒にいるべきです。
「やめた方がいいよ」
「無理かもしれません」
という医者やトレーナーと一緒にやってモチベーションが上がるでしょうか?
痛くても、辛くても前向きにリハビリをするためには、
「大丈夫、絶対できますから。」
と、言ってくれる人に支えてもらうことが必要なのです。
リハビリに限らずどんなことでもそうですね。
あなたの「できる」を信じてくれる人と一緒に、
明るい未来をイメージしながらやりましょう。
3.「小さな進歩」を認め楽しむ
リハビリをしている時は、ほぼプラスのことしか起こりません。
「小さな進歩」が山ほど積みあがっていきます。
・手術後の痛みがなくなっていく!
・自力で脚を上げられなかったのが、上がるようになる!
・曲げられなかった膝が、少しずつ曲げられるようになっていく!
・伸ばせなかった膝が、少しずつ伸ばせるようになっていく!
・松葉杖がないと歩けなかったのが、自力で歩けるようになる!
数え上げればきりがないほどたくさんの進歩があり、
しかも猛スピードで積みあがっていきます。
1年ほどの間に赤ちゃんが二十歳になるぐらいの感覚です。
そして、ひとつひとつの「できる」がとても嬉しいです。
・痛みがないことが嬉しい!
・脚が上がることが嬉しい!
・膝が曲がることが嬉しい!
・膝が伸びることが嬉しい!
・自力で歩けることが嬉しい!
「当たり前」と思っていたことが「当たり前」ではなかったと気づき、
感謝の気持ちも湧き上がってきます。
ひとつひとつの「小さな進歩」を認め、楽しむことで、
感謝の気持ちでリハビリできるのです。
まとめ
「リハビリ」というと辛いことのように思われがちですが、捉え方を変えると意外と楽しく気持ちよくやれるものです。
(1)「できる」イメージを持つ
(2)「できる」と信じる人と一緒にいる
(3)「小さな進歩」を認めて楽しむ
いいイメージに向かってプラスのことだけが起こる経験は、
必ずあなたのためになるはずです。
まじめ・前向き・一生懸命が、もっと輝くように。