スポーツの盛り上がる季節ですね。
どの競技でもそうなのですが、
競技を観戦していて感じるのは、
「思いの強さ」。
この場合の「思い」というのは、もちろん試合の場面でのことも指しますが、
試合に至るまでの準備期間の「思い」も指します。
技術・戦術練習やトレーニング、対戦相手の分析、
メンタルトレーニング、食生活、身体のケアなど、
すべての瞬間の「思いの強さ」が強い方が勝つのではないかということです。
試合の時だけ集中するとか、
技術練習はするけどフィジカルトレーニングはしないとか、
相手の分析を怠るとか、
メンタル面が弱いままでいるとか、
食事を適当にするとかは、
すべて「その程度の思い」でしかないということなのです。
ラグビーの関東大学対抗戦で明治大学が早稲田大学に36-7で勝ちました。
明治のラグビーといえば『重戦車』とも言われるフォワードの強さが有名。
その反面「ディフェンスが弱い」とか「反則が多い」とか、
緻密さに欠けるプレーがあったのを、
昨年から監督に就任した元日本代表の田中監督が大きく変えました。
ラグビーはいかに反則をしないかが重要な競技ですね。
紳士のスポーツと言われるだけあって、反則に対するペナルティが厳しいです。
自陣のゴール近くで反則を犯してしまうと、即、ペナルティキック。
迫力あるプレーとは裏腹に、フィジカルが強いだけで勝てる競技ではなく、
常に頭は冷静に、粘り強く緻密に状況判断をしながら闘わなければなりません。
田中監督はエディ・ジョーンズ氏の下でサントリーのコーチをしていた方です。
エディ監督といえば、前回のラグビーワールドカップの日本代表監督。
弱小だった日本代表チームを南アフリカに勝利するまでに成長させた名将です。
今回のワールドカップでもイングランド代表を準優勝に導きましたね。
その監督のチーム強化手法を間近でつぶさに見ていた訳です。
田中監督が選手たちに徹底させたことには次のようなものがあります。
ゴミ拾いや掃除をきっちりやる。
→競技能力の前に、まず人間力!
準備を万全にする。
→起こり得ることをすべて予測して準備する力!
自分で判断できる選手になる。
→グラウンド上では個々の素早い判断が必要不可欠!
常に集中する。
一瞬のスキが命取り。集中力!
書くのは簡単ですが、やり切ることは本当に難しいです。
「強い思い」がなければ日々継続していくことができません。
人はちょっとしたことで「気が緩む」のです。
だからこそ、そこで差がつくのですね。
「思い」とは、試合の場面のことだけを指すのではありません。
練習も普段の生活も含めたすべての瞬間において、
「思いの強さ」
が勝利につながるということです。
自分の「思い」はどれぐらいのものか?
考えてみてくださいね。
まじめ・前向き・一生懸命が、もっと輝くように。