身体が衰えてきた時が終わりなのではありません。
「もう無理かな…」
と、あきらめた時が終わりなのです。
行動を決めるのは心ですから。
外野からは、
「もうムリなんじゃないか」
とか、
「ベンチに入ると若手の枠がひとつ減る」
とか、
いろいろとネガティブな声も聞こえてきます。
ベンチ外になっていることもあります。
それでも、
「俺はこんなもんじゃない」
と、思い続け、気持ちと身体をベストに保つ努力をすれば、
若手と闘って勝負することができるのです。
横浜FCがJ1に昇格を決め、2人のレジェンドが仲良くニッコリ!
52歳の三浦知良選手と41歳の中村俊輔選手、
ツーショットが本当に嬉しそうに見えました。
中村選手の言葉を借りると、
「昇格とか点差とかではなく、自分をアピールするのに必死」
「ベンチから注がれるチームメイトの視線にプレッシャーを感じる」
とのこと。
海外でも大活躍し、日本代表の中心であったほどの選手が、
日々、
「ちょっとでも気を抜いたら即終わり」
という厳しい環境の中でプレーしているのです。
「気を抜いたら終わり」
つまり、心が決め手だということです。
スポーツの世界は何でもそうですが、
監督もプロですから、勝負に徹してメンバーを選ぶのは当然のことです。
勝たないことには監督としての自分の首も危ないですからね。
そこには厳しい競争があり選別があるのが当たり前です。
サッカーという競技の特性を考えると、
90分間走り続ける体力と共に、スピードも要求されます。
テクニックでは若手に負けてないかもしれませんが、
それ以外の部分では、どうしても負ける要素が増えてしまいます。
決して走り回る競技ではないゴルフでも、
尾崎将司選手や中島常幸選手といったレジェンドが、
予選通過に苦しんでいますね。
鍛えても鍛えても、瞬発力は若い頃より落ち、
怪我も増え、痛みとの闘いが増えてきます。
それでも尚言えること。
身体が衰えてきた時が終わりなのではなく、
「もう無理かな…」
と、あきらめた時が終わりなのです。
何歳になっても走り続ける三浦知良選手の姿には、
誰もが勇気をもらっているのではないでしょうか。
フィジカルトレーニングだけではなくて、
メンタルもトレーニングしてコントロールしているように思います。
来年はJ1です。
2人のレジェンドがJ1のピッチに立てる保証はありませんが、
「出場して欲しい!」と思いますし、
「きっと出場する!」と思っています。
まだまだこんなもんじゃない!