ものすごい集中力と自己コントロール力です!
補欠として選ばれて一緒にドーハに行った時から、
ずっと「出場する」という気持ちで練習していたのです。
他の選手が個人種目に出場している間も調整します。
個人種目が終わったら、出場するつもりでバトンパスの練習をし、
いつ声をかけられてもいいように、声をかけられなくても腐らないように、
心の準備をして待たなければなりません。
「ひょっとしたら出場しないかもしれない。」
そう思ったとしても、チームの仲間と一緒に同じ練習をする。
身体の準備以上に心の準備をしていたのではないでしょうか。
世界陸上男子4×100mリレーで銅メダル!
決勝戦だけに出場した多田選手。
決勝で急遽交代してこの10秒間で本来の力を発揮するって、
並大抵のことではないと思われませんか?
彼は個人での出場は叶わなかったのですが、
リレーの補欠として同行していました。
予選では出番なし。
100m・200mに出場した小池選手がリレーも走りました。
最高の結果をイメージしながら、最悪のことも予測し、最高の準備をする。
高校時代からやっている メンタルトレーニングの賜物ですね。
世間の注目は100m9秒台のサニブラウン選手と桐生選手に集まりがちですが、
銅メダルの影の立役者は多田選手なのではないかと密かに思っています。
世界陸上での銅メダルは、2017年に続き2大会連続です。
もはや、
「4×100mリレーでメダルを取る」
というのが普通になりつつありますね。
北京オリンピックでの初めての銅メダル(現在は、繰り上がって銀メダル)は、
はっきり言って運が良かったです。
「アメリカチームはバトンミスをすることが多いから、
ひょっとするとひょっとするぞ…」
と思いながら、メダルを信じてテレビの前で正座をして応援していました。
予想どおりアメリカが失敗して3着に!
狂喜乱舞の銅メダルでした。
ロンドンでは4位でしたがリオではアメリカチームを押さえて銀メダル。
あのアメリカにガチンコ勝負で勝てる日が来るとは!
大・大・大興奮でした。
2017年の世界陸上と今回は連続で銅メダル。
相変わらずドキドキしながら観ています。
本当に素晴らしいです。
でも、結果に驚かなくなりました。
日本の短距離はメダルを取って当然と思えるレベルになっています。
ここ一番!の集中力と自己コントロール力を発揮して、
個々の選手がさらにレベルアップすれば、
金メダルも夢ではないでしょう。
頑張れ!日本!