「メンタルが弱い」と言われたら、「どの要素のこと?」と考えてみましょう。メンタルには12の要素があります。自分はどの要素が強いのか?弱いのか?まずは知ることが重要です。
例えば筋力を鍛えたい場合、今の筋力を測定して数値を知ることができます。自分の筋力測定の数値と「こうなりたい」という数値を比較すると、自分はこの部分の筋力が強い・弱い、ということがわかります。プロのフィジカルトレーナーがいれば、身体の動きを見て「どこをどう鍛えるべきか」教えてもらえます。分析して鍛えるべき筋肉を適切に鍛えることでパフォーマンスを上げることができますね。
また、トレーニングをして数値が上がってくれば、「自分は以前より筋力が強くなっている」という実感が持てます。それは自信につながりますね。
メンタルの場合はどうでしょうか?
メンタルも、心理テストをしてそれぞれの要素の点数を測ることができます。自分はどの要素がどれぐらいなのか?測ってみるといいですね。数値化すると、どの要素も0点ではないことがわかり自信にもつながります。
また、他人から「メンタルが弱い」と言われることが多い場合は、12の要素のどの部分が弱いと思われているのか?言った人に直接尋ねてみてもいいですね。「勝利意欲が弱いのですか?」「忍耐力が弱いのですか?」「予測力が弱いのですか?」
深く考えないで言っている人も多いですから、ちゃんと答えられない場合もあると思います。もしそうであれば、その人の言うことはあまり気にしなくてもいいということですね。自信を取り戻しましょう。
メンタルを数値化する場合、結果の考え方が重要です。「自分は〇〇力が弱い。だからダメなんだ。」とは決して考えないでください。「自分は〇〇力が弱い。だからそこを鍛えればもっと強くなれるんだ!」という考え方をしましょう。あくまでプラスに、ポジティブに。分析する意味はそこにあるのです。
テニスの大坂なおみ選手。2018年の全米オープンで優勝しました!有名なテニス解説者の方たちが口々に、「メンタルが強くなった!」「短期間にこんなにメンタルが変わるなんて!」と、言っていましたね。メンタルが強くなることで、大きく結果が変わることがあるのです。
彼女の場合はどこが変わったのでしょうか?私はもともとの大阪選手のことをあまり知らないのですが、多くの方の意見を総合すると、「勝つために、諦めないで粘り強く戦うことを覚えた」というようなことでした。
何が何でも勝つという「勝利意欲」。そのために粘り強く戦う「忍耐力」。相手がセリーナ・ウイリアムスであっても怯まない「闘争心」。劣勢になっても諦めない「自己コントロール力」。必ず自分が勝つという「自信」。あらゆる局面での「判断力」と「決断力」。多くの要素が高まったと推測できます。
メンタルを鍛えることで練習への向き合い方も変えることができます。「自己実現意欲」が高まれば、『やらされ練習』から『意欲的な練習』に変わります。やる気のある状態ですね。「今日はどんなテーマで練習しよう」とか、「この部分を重点的に練習しよう」と考えて取り組むことで練習の質が上がり、結果が変わってくるのです。
「メンタルが弱い」と言われたら、「どの要素のこと?」と考えてみましょう。今弱い要素を鍛えて高めることで結果が大きく変わることがあります。もちろんあなたにも、その可能性があります。メンタルは鍛えて強くできるのです。
あなたもメンタルを鍛えてみませんか?
まじめ・前向き・一生懸命が、もっと輝くように。