「選手一人一人が120%の力を出さなければ勝てない相手だった。」
女子バレーボールの世界選手権。
中田久美監督が試合後のインタビューで言っておられました。
本当に惜しい試合でした。
あと少し。
本当にあと少しだったのです。
日本代表クラスであれば、
どんな競技、どんな選手でもそうなのですが、
決して試合中に手を抜いたり気を抜いたりしていません。
それでも、
120%でやらないと勝てない相手に対して、
ほんの一瞬でも110%になってしまうと、
そこを突かれてしまう。
そういうレベルの戦いをしているのです。
「120%の力」
なんて、簡単に言えるものではありません。
世界を相手に戦ってきた監督だからこその言葉ですね。
日本代表は惜しくもメダルを逃し、
アメリカとの5位・6位決定戦に臨むことになりました。
大会中9連勝のイタリアを相手にフルセットまで持ち込み、
第5セット15-13という僅差での敗戦です。
それだけに、選手や監督の悔しさも大きいでしょう。
「まったく歯が立たずに負けた試合」
と、
「勝てたかもしれないのに負けた試合」
では、
どちらが悔しいでしょう?
やはり、
「勝てたかもしれないのに負けた試合」
が、悔しいですよね。
一人一人が120%の力を出さなければ勝てないほどの相手に対して、
「あと少しで勝てたのに、負けた」
あそこで私が決めていれば!
あそこで私が止めていれば!
一人一人が、
「もしもう一度やるとすれば、どうするか」
自分で考えていることでしょう。
すべての瞬間において120%の力を出すために、
次の努力をし始めているでしょう。
この経験が、さらにさらに選手たちを強くするはずです。
今回の大会の中で、
選手がどんどん成長していく気がしました。
次の120%が楽しみです。
まじめ・前向き・一生懸命が、もっと輝くように。