コーチは選手を行きたいところへ連れて行くのが仕事です。
ただ、
相手が子供だと行き先がわからないかもしれません。
また、広い世界を知らず小さく縮こまっていることもあるでしょう。
時には「こんな行き先もあるよ」と示してあげたり、
「こんな世界があるよ」と本人の知らない世界を見せてあげたりして、
夢や目標を持たせてあげることも仕事のひとつですね。
「将来はNBAに行けるよ」
NBAのドラフト1巡目9位で指名されたバスケットボールの八村塁選手は、
中学時代にいつもコーチからこのように言われていたそうです。
素晴らしいコーチですね!
1巡目での指名は日本人初!
これがどれだけすごいかというと…。
バスケットボールの競技人口は4億5000万人。
実はサッカー人口よりも多いんです。
その最高峰がNBA(National Basketball Association)
NBAに所属するチームは30チームあり、各チーム15名だけが登録選手なので、
世界のトップ450人の中に仲間入りする選手として9番目に選ばれたのです。
なんて素晴らしいんだ!
でも、びっくりするのはここからです。
なんと、
八村選手は小学校時代にバスケットボールをしていませんでした。
これには私もびっくり!
イチロー選手に憧れて野球をしていたそうです。
ここはびっくりしません。
日本全国にそんな子供は大勢いたと思います。
ただ、八村選手の場合は、
ピッチャーをすればものすごい球を投げられるのに、
受けられるキャッチャーがおらず、
仕方がないのでキャッチャーをしていたとか。
運動能力が高すぎて困るって…。
子供の頃から規格外だったのですね。
その八村選手を中学のバスケット部のコーチがバスケに誘いました。
そりゃあ、誘うでしょう。
身長も高い。運動能力も高い。
なのに、何故か運動部に入ることを躊躇している変わった子がいる。
私だって誘いますよ。
でも、せっかく誘ったその子がバスケ初心者でいつも凹んでいる。
できなくて凹んでばかりの八村選手に、バスケを好きになってもらおう、
辞めないで続けてもらおうと思って、
コーチがずっと言い続けていたのが先ほど言葉、
「将来はNBAに行けるよ」
です。
八村選手は、この言葉を支えにバスケを続けてきたそうですね。
信じて努力した八村選手も素晴らしいですし、
信じてずっと言葉をかけ続けたコーチも素晴らしい方です。
八村選手の快挙をテレビで観ながら、
自分もこのコーチのようでありたいと思いました。