練習でやっていないことは試合で急にはできません。
練習の時に、どれだけの予測と準備をして臨んだかで、
本番での状況対応力が変わります。
「絶対に成功させる」と、強い気持ちで臨んでも、
ミスが出ることはあるのです。
大事なのは、予め、
「ミスをした場合どうするか」
と、想定をし対策を立てておくことです。
練習は試合、試合は練習ですから、
練習で試合を想定してミス対策をしておけば対応ができますね。
フィギュアスケートのGPファイナルで、
初出場の紀平梨花選手が優勝しました!
オリンピック優勝のザギトワ選手を、
ショートプログラムでもフリープログラムでも上回る、
いわば完全優勝です!
ショートプログラムで得意のトリプルアクセルを決め、
ザギトワ選手を抑えてトップに立った紀平選手。
並の選手であれば、トップに立ったことで逆に緊張してしまいます。
本来の演技ができないこともあります。
過去に他の選手のそういうシーンを何度も目にしました。
本来は挑戦者であるはずの自分がトップに立つことで、
動揺してしまうのですね。
紀平選手のすごいところは、
しっかりと自分に集中したことと、
最初のミスをきっちりリカバリーしたこと。
この能力はものすごいです!
最初のトリプルアクセルで手をついてしまい、
連続ジャンプの予定が単独になってしまいます。
普通はここで動揺します。
ところが、
直後の単独ジャンプを連続ジャンプに切り替え、
その後の連続ジャンプでも難度を上げて最初のミスをきっちり補いました。
フィギュア・スケートを観ていてよく頭に浮かぶのが、
「ミスをした後の滑りが、選手によって全然違う」
ということです。
最初にミスをしても、その後普通に演技ができる選手。
最初にミスをしてしまうと、その後しばらく引きずる選手。
最初にミスをしてしまうと、最後までそれを引きずる選手。
そして、
最初にミスをしても、それをリカバリーできる選手。
どの選手が一流選手かはおわかりですね。
どんなに強い気持ちで試合に臨んだとしてもミスは起こり得るわけですから、
練習で試合を想定してミス対策をしておくべきですね。
紀平選手がそのような想定のもとに練習していたかどうかは、
聞いてみたことがないのでわかりません。
でも、
どれだけの予測と準備をして臨んだかで、
本番での状況対応力が変わる。
ということは、間違いないです。
Aというミスをした場合は、こう対応する。
Bというミスをした場合は、こう対応する。
Cというミスをした場合は・・・・・・。
「何が起こっても対応できる」
という安心感が、本番での自信と結果を生み出します。
あなたは試合をどの程度想定していますか?
最高のイメージを描きながら、最悪の事態を想定して練習しておきましょう。
まじめ・前向き・一生懸命が、もっと輝くように。