試合中、相手に連続して点を取られてしまったような場面では、
背中を丸めて下を向き、顔が強張っていることが多いです。
「やばい」「まずい」という心の状態が、
顔や身体に表れてしまっているのですね。
「やばい」「まずい」という時こそ、
胸を張って笑顔でいることが大切です。
表情や姿勢を作ることで気持ちがそのような状態になるからです。
脳科学によると、
口角を上げて笑顔をつくるだけで、
脳が「楽しい」と認識して幸せホルモン「セロトニン」を出すと言われています。
これを実際にやっているのが卓球の伊藤美誠選手。
日本の女子卓球界のトップといえる選手です。
テレビで試合を観ていると、
相手に点を取られた場面で、口角を上げて「ニッ」と笑顔を作っています。
イヤなはずの場面で笑顔を作り、
脳にイヤと思わせない工夫をしていると考えられます。
また、猫背でいるとストレスホルモン「コルチゾール」が分泌されやすくなります。
胸を張って顎を上げていることが大事です。
その場で急にやろうとしても難しいですから、
普段から意識して、
「この行動をすれば気持ちを切り替えられる」
ということを決めて練習しておきましょう。
1. 笑顔を作る
鏡に向かって口角を上げて「ニッ」と笑う練習をしましょう。
笑顔を作りたい時にいつでも作れるようにするための練習です。
脳に「楽しい」と意識させるためですから、作り笑顔でもいいのです。
いつでも笑顔を作れるようにしておいて、
イヤなことがあった時に「ニッ」と笑顔を作ってくださいね。
2.姿勢を良くする
いわゆる「姿勢を良くしましょう」というのとは少し意味が違います。
もちろん、普段から姿勢が良いに越したことはありません。
その方が、内臓にも呼吸のためにも心の健康にもいいのです。
ただ、
もともと姿勢の良い人でも、ガックリくると背中が丸まり顔が下を向いてしまいます。
それを、もとに戻す練習をしておきましょうという意味です。
イヤなことがあったときに、
「背中起こす。胸を開く。顎を上げる。」
を意識してできるようにしましょう。
3.気持ちを上げる言葉を言う
この言葉を言うと、イヤな気持ちを切り捨てて前を向ける。
という言葉を決め、普段から言うようにします。
「ドンマイ!」でも「絶好調!」でも、何でもいいです。
あなた自身が自分にかけたい言葉を決めて声掛けしましょう。
まとめ
落ち込んだ時や苦しい時、
自分の心をコントロールできるといいですね。
(1)笑顔
(2)姿勢
(3)言葉
この3つを意識して、苦しい時に素早く切り換えられるようになりましょう。
まじめ・前向き・一生懸命が、もっと輝くように。