「上司と話すのが苦手」
「思っていることがうまく伝えられない」
友達や同僚とは普通に話せるのに、上司と話すのが苦手。「何となく緊張してしまう」とか「ヘタなことを言うと怒られそうな気がする」など、気持ちの面で話す前から引いてしまって益々悪循環に陥ることもありますね。「大抵の人はOKなんだけど〇〇さんと△△さんだけはダメなんです」というような時、どうやってその苦手意識を薄めていくかのお話です。
但し、「何となく」ではなく現実にいつも高圧的な態度を取られて怖いとか、何をやっても全部否定されて叱責されるという場合はパワハラが疑われますから、そこは関係機関に相談してくださいね。
あなたがが「何となく」苦手と感じる相手と普通に話をするために、まずは形から入って少しずつ意識も変えていきましょう。
例えば、あなたが苦手としている上司に対して、平気でモノを言っている先輩や同僚はいませんか?その人はどんな風に振る舞っているのでしょうか?よく観察してみてください。「あんな風に気軽に話せたらいいな」というモデルにできる人がいたら、その人と自分を置き換えてイメージしてください。
今の自分を客観的に分析しながら、なりたい自分に向けて前向きに変えられるところから変えていきましょう。
目次
1.コミュニケーションは見た目が5割。見た目を変える。
コミュニケーションにおいて、どんな情報がどれぐらい影響しているかを数値化したものがあります。「メラビアンの法則」と言います。
言葉から受け取る情報…7%
耳から受け取る情報…38%
目から受け取る情報…55%
驚くことに言葉そのものから受け取る情報というのはたったの7%なのです。基本的に人は「目から受け取る情報」が半分以上を占めていて、その次が声の大きさや高低・タイミングです。あなたが上司と話すのが苦手と思っているとしても、上司の側からすれば「話す内容はあまり関係ない」のです。
1-1.いつも笑顔でご機嫌でいる
いつも笑顔でいつもご機嫌な人は、人から好感を持たれやすいですね。明るい雰囲気を醸し出すので周りにいい影響を与えることができます。「楽しいから笑顔になるのではなく、笑顔でいるから楽しくなる」と言われている通り、イヤなことを楽しくやれる効果もあります。これは一番簡単に自分を変える方法ですから、ぜひ意識していただきたいところです。「〇〇さんはいつも笑顔で明るくて気持ちがいいな」と、上司に思われている方が話もしやすくなります。
1-2.姿勢を良くする
背中を丸めて所謂「猫背」の状態になっていると、それだけで自信なさげに見えてしまいます。周りの人を観察してみましょう。「自信あり気」に見える人は姿勢がいいのではありませんか?胸を張り、肩を後ろへ引き、真っ直ぐに立つことで「さも自信あり気な人」に見せることができます。また、自信あり気にふるまうことで自信がついてくる効果もあります。上司から見て「自信がありそう」に見せることは、余計な心配をさせないことにつながります。
1-3.相手の目を真っ直ぐに見る
視線を合わさない、視線がキョロキョロとよく動く、そういう人はオドオドしているように見えます。苦手な上司と話すときに無意識にそうなっていませんか?もしそうだとすれば、その態度が相手を益々「強気」にさせ、ただでさえ立場・役職上の上下関係があるのを増幅させてしまいます。
少しずつでいいですから、相手の目を見る練習をしましょう。目を見るのが怖いのであれば、眉と眉の間=いわゆる眉間のあたりを見るのでも結構です。真っ直ぐに目を見て話す・聞くという態度は、真剣さを感じさせる効果もあります。但し、睨みつけてはいけませんよ。あくまで笑顔で目を見ましょうね。
2.声の大きさやトーン、話し方を変える
「耳からの情報」を変えてみましょう。相手が耳から受け取る情報も38%の影響があるので侮れませんね。
2-1.声を大きくする
声は小さいより大きい方がいいですし、はっきりした声で話したいですね。その方が力強く聞こえます。苦手だと思うことでついついボソボソとした小さな声で話していませんか?聞こえづらいと相手をイライラさせてしまいますし、「都合の悪い事を言っている」つまり「言い訳」のように聞こえてしまうこともあります。
意識して大きな声で話しましょう。もともと声が小さいという場合は、お腹から声が出ていないのかもしれませんね。普段から呼吸に意識をして肺にたくさん空気を入れ、長い呼吸をする練習をしていると、お腹から声が出せるようになります。
2-2.声を高くする
声が低いと陰気な感じに聞こえる場合もあります。自分の声がどのように聞こえているか、周りの人に尋ねてみるといいですよ。自分の耳で聴こえている声と実際とはかなり違いますから、録音して聴いてみるのもお奨めです。
2-3.はっきり話す
話す内容は同じでも、はっきりと明快に話すのと回りくどい話し方をするのとでは受取り方が変わります。特に、語尾がはっきりして断定調だと自信満々に聞こえ、語尾が「~のようで…。」「~だと思うのですが…。」のように最後がはっきりしない話し方だと自信なさげに聞こえてしまいます。
例えば、
★「~したいと思います」を「~します」に変える
★「~だと思います」を「~です」に変える
など、最後まではっきりと断定調で話しましょう。内容ではなく語尾を変えるだけですから少し意識して練習すれば変えられます。自分の話しているところを一度録音してみて、語尾がはっきりしているかどうか聴いてみましょう。
3.誰に対しても自信を持って話せる自分を作る
ここが一番大事なところです。見た目や話し方を変えることは、即効性はありますが根本的な解決にはなっていません。あなた自身の心の持ちようや「在り方」を変えることが本質的な解決につながります。
3-1.人間関係の捉え方を変える
上司といえども普通の人間です。仕事上の立場・役職の上下はありますが人間としての上下はないのです。上司を尊敬し学ぶ意識を持つことはもちろん大事です。が、自分自身も尊重されてしかるべき一人の人間です。そこは対等なのです。誰しも得意な分野や長所・強みがありますから、上司といえどもあなたから学ぶべきところは必ずあります。まずは自分で自分を尊重する意識を持ちましょう。
3-2.過去の自分ができたことを書き出して認める
苦手な上司の前で思うように話せないのは仕事上の自信がないからかもしれません。とはいえ、それ以外の部分ではあなたは自信を持っていていいはずです。生まれてきてから現在までの間に「できるようになったこと」や「成し遂げてきたこと」がたくさんあるはずです。それを思い出して、ひとつひとつ書き出してみましょう。
子どもの成長を見守るような視点で、自分自身の人生を振り返ってみてください。「こんなにも多くのことができるようになり、こんなにも成長してきた自分」は素晴らしいのです。これからも成長し仕事ができるようになっていくことは間違いありません。
3-3.今日の自分ができたこと・良かったことを書いて認める
日々、その日を振り返り「今日できたこと」「今日のよかったこと」を紙に書いてみましょう。頭で考えるだけではなく紙に文字として書くことで、深いところに気づけるようになります。自己肯定感・自己効力感が上がっていきます。
どんなに小さなことでもちょっとした変化でもいいのです。「上司の前で姿勢良く笑顔で目を見ていられた」だけでも書いて自分を認めましょう。3か月もやっていれば自分の変化に気づけます。
まとめ
苦手な相手と話すのはイヤなものですね。でも話をしない訳にはいきませんから、自分の「在り方」や心の持ちようを変え、苦手意識を薄めていきましょう。
(1)まずは見た目を変える。
(2)声や話し方を変える
(3)誰に対しても自信を持って話せる自分を作る
相手に態度を変えて欲しいと思っても、相手を変えるのは難しいことです。
自分で変えられるのは自分です。肩に力を入れず楽しみながらやってみて下さいね。
まじめ・前向き・一生懸命が、もっと輝くように。