自己コントロール

自宅待機で「自立」を学ぶ

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教育の本来の目的は、
先生や親の言うことをよく聞く「いい子」を育てることではなく、
自分で目標を決め、自分で考えて行動する「自立した大人」を育てること、
ですね。

 

ところが実際は、
先生が教えてくれないと勉強できない。
誰かが決めてくれないと何をするか決められない。
一人ではやる気が出ない。
そんな子どもが多い気がします。

小学校低学年は別として、ある程度の年齢であれば、
自分で計画を立て、勉強することが可能なはずです。
ただ、これまでにそういうやり方を教えてもらったことがない。
だから今回急に言われてみんな困っているのです。

 

日本全国のほとんどの小・中・高等学校が休校になりました。
子どもたちは、自宅待機。
自分で勉強することになります。
小学校低学年の子供たちに関しては、
親としても心配ですし、本人も心細いと思います。
毎日学校に行って勉強するという、
当たり前と思っていたことが当たり前ではなくなり、
親も先生も学童保育の関係者の方たちも、本当に大変です。
子どもだけの問題では収まりません。
その問題はここでは置いておきましょう。

ただ、10歳以上の子供に関しては、
この過去に例のない「全国一斉休校」を、
ひとつのチャンスと捉えることもできるのではないでしょうか。

 

確かに昔は学校に行かなければ勉強することができませんでした。
子どもには『教育を受ける権利』があるので、
親は、子どもに教育を受けさせなければならない。
子どもに仕事を手伝わせるのではなく学校に行かせなさい。
というのが義務教育の趣旨です。

本はなかなか手に入らなかったし、
親も教えることができなかった。
でも学校に行くと教科書があって先生が教えてくれたのです。
よほどのお金持ちで家庭教師でもつけてもらわない限り、
教育を受けるには、学校に行くことが必須でした。

ところが、今は昔と違って勉強するネタはいくらでもあります。
参考書も問題集も売っていますし、
ネット上にも勉強できるネタがたくさんあります。
本人にその気があって精神的に自立していれば、
自分で勉強することが可能なのです。
自宅で教育を受ける権利を行使できるなら、
本来はそれでOKなのです。

 

一人でいると心が不安定になってしまう子もいます。
運動しないとイライラしてくる子もいます。
いろいろな問題があることは事実です。
でも、マイナス面ばかりを見ていても始まらない。
プラス面を探して、そこに集中してみましょう。

 

今回のピンチを、「自立」を学ぶチャンスと捉え、
今できることを考えてみましょう。
仕事もスポーツも同じです。
これから2週間。
自分で目標を決め、自分で考えて行動する練習をしてみませんか?

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