「本当に大事なもの」は、人によって違います。
「みんながそれを望んでいる」 というのは、単なる思いこみ。
もしくは、大きな勘違いです。
誰かに言われた、もしくは世間一般の『価値観』は、
自分の価値観とは違うものだと意識しておきましょう。
何だか違う。
楽しくない。
本当にこれでいいの?
そんな風に感じるとき、
自分の価値観とは違う何かに無理して合わせているのかもしれません。
先日、「プラダを着た悪魔」という映画を観ました。
十数年前の映画です。
初めて観たのではなく、師匠に勧められて改めて観てみたのです。
古い映画なので、ネタバレしてもいいですよね。
ライター志望である主人公の女性が、
有名ファッション雑誌の編集長の秘書の仕事に就きます。
悪魔のようにワガママで傲慢な編集長の女性に振り回されながらも、
もともとの有能ぶりを発揮して着実に編集長の信用と信頼を得、
認められてステップアップしていきます。
と、ここまで書くと主人公のサクセスストーリーのように見えるのですが、
そういうお話ではありません。
彼女は認められて大きなチャンスを得ながらこの仕事を辞めるのです。
編集長からの連絡手段であった携帯電話をポイッと池に投げ捨て、
新しい仕事=自分の本当にやりたかった仕事に方向転換するのです。
目の前の事が忙しすぎて考える暇がなかったり、
負けたくないために、やりたくもないことを一生懸命やってみたり、
人は、自分の意志ではないこともやってしまうことがあります。
もちろん、それが100%『悪い』とは言えません。
イヤイヤでも、自分の意志ではなくても、
努力したことが後になって「ああ、あれが良かった」と思うこともあります。
私自身、そういうことがいっぱいあります。
ただ、子供の頃から「言われたことをちゃんとやる」とか、
「やるべきことをしっかりやる」の連続で、
「自分が本当にやりたいことは何か?」
に、向き合わなかったことに対しては後悔があります。
「自分のやりたいことを思いっきりやる人生を生きたかった」
と、思うのです。
まずは、自分の価値観をしっかりと認識しましょう。
まだ若い方なら、これからたくさんの可能性があります。
いろんな道があり、いろんな人生の生き方を選べるのです。
自分がしっかりしていると、
違う価値観に引きずられそうになった時に、
「これは違う」
と、はっきり自覚できますね。
自分自身がぼやけていると、「違う」ということに気づきにくくなります。
自分が大事にしたい価値観はどんなものか?
一年の最後に考えてみてくださいね。
これから始まる自分自身の楽しい未来のために。