「言葉で言うというより、率先してやるタイプ。
だからみんなついていく。」
ラグビー日本代表のキャプテン リーチ・マイケル選手に対する言葉です。
率先垂範。背中で語るリーダーですね。
ラグビーは試合中に監督がピッチサイドに立つことがありません。
野球の監督はベンチ内にいて細かいサインを出しています。
サッカーの監督はサイドラインの外側で叫んでいるイメージです。
ラグビーの監督はというと…、
観客席の上の方で観ていることが多いです。
ラグビーは基本的に選手が自分で考える競技なのですね。
選手のリーダーであるキャプテンの判断が勝敗を左右します。
前回のワールドカップでも、南アフリカ戦での歴史的な勝利は、
キャプテンであるリーチ・マイケル選手の決断の結果です。
リーチ・マイケル選手は心理学にも詳しく、以前から、
「潜在意識で勝つ」
と言ってチームメイトにさまざまな勉強をさせているそうです。
第1戦の潜在意識は「とても良かった」とのこと。
どんなにフィジカルやスキルの練習をしても、
潜在意識が「勝つ」という前提でないと勝つことは難しくなります。
強豪国を相手にする時は尚更です。
リスペクトしすぎると勝てません。
「勝つ」という前提を持っていることが重要なのです。
そのあたりに目をつけているところがさすが!ですね。
リーチ選手はいつも「勝つ」前提で闘っている気がします。
だから選択にブレがない。
ワールドカップ第1戦で、日本はロシアに快勝しました!
開始直後はボールが手についていないような感じで、
ヒヤヒヤしながら見ていました。
でも、徐々に落ち着いてきて逆転しましたね。
緊張のためかキックをミスする田村優選手に対して、
リーチ・マイケル選手は敢えてペナルティゴールを狙わせ、
プレッシャーに立ち向かわせました。
田村選手は、試合後のインタビューで、
「緊張して死ぬかと思いました。10日間ぐらい眠れませんでした。」
と話していました。
けれど、どこかでそのプレッシャーを振り切らないことには、
ズルズルとプレッシャーを引きずることになります。
ミスをし続けたまま第1戦を終わるわけにはいかないのです。
振り切るためには成功体験を作ることが一番です。
プレッシャーに打ち克ってキックを決めた田村選手も、
できると信じて強気で攻める選択をしたリーチ選手もすばらしいです!
これで、安心して次戦に臨める気がします。
リーチ選手は、
「前回のワールドカップではコーチの指導についていくチームだったのが、
今回のチームは自立したチームだ」
とも言っていました。
選手たちがそれぞれに考えて行動しているのですね。
次の試合も楽しみにしています!