競泳の日本選手権の真っ最中です。
実力を発揮し代表内定を勝ち取った選手がいます。
力を出し切れなかった選手もいます。
世界を相手に戦うようなトップアスリートでも、
やはり本番では緊張しているんです。
緊張しながらも力を発揮できた選手は、
徹底的な「予測と準備」をしていました。
日本選手権女子200メートルバタフライで優勝し、
オリンピック代表に内定した長谷川涼香選手。
「どんな小さな大会でも緊張しています」
と言う彼女が一発勝負の代表選考会で実力を発揮するために、
どのような準備をしたのでしょうか。
1.試合を想定した練習をする
50mや100mと違い、200m以上になると後半バテて失速することがあります。
試合後のインタビューを聴いていても、
「後半バテてしまいました」
というコメントをする選手をよく見かけます。
試合の後半にバテるならば、
バテないか、もしくはバテても力を出せるようにするしかありません。
そのために、普段の練習の終盤、
疲れが出てきた頃に専門外で苦手なクロールを1500メートル泳ぐ。
さらに、その後、
専門であるバタフライを腕のかきだけで100メートルを8本泳ぐ。
そんな練習をしたそうです。
本番での「後半の疲れ」を想定し、
疲れてからでも腕を回し続けられる肩の持久力を養ったわけです。
2.折れない忍耐力を身につける
こういう練習をすると、苦しさに耐え切れず、
「もう無理です」
と、心が折れてしまう選手もいます。
そもそも専門外の種目の泳ぎなんて、普通はイヤです。
「何でこんなことするんですか!?」
と、反発する選手もいるでしょう。
彼女はそうではありませんでした。
父である長谷川滋コーチを信頼し、
身体的にも精神的にもキツイ練習を受け入れ、やり遂げました。
普段の練習で折れて力を抜くクセがつくと、
悲しいことに本番でもそれが出てしまいます。
折れない忍耐力は普段の練習で養うのです。
3.日々の積み重ねで自信をつける
普通では考えられないような厳しい練習。
それを、たまにやるのではなく日々続けることで、
心はどうなるでしょうか?
「今日もできた」
「今日もできた」
「今日もできた」
この繰り返しは、
「明日もできる」
「明日もできる」
そして、
「本番でもできる」
につながります。
日々の積み重ねは自信につながるのです。
緊張しやすい彼女ですが、
厳しい練習に裏付された自信があったからこそ、
一発勝負の決勝で「失速を恐れず攻める泳ぎ」ができたはずです。
「きょうの緊張感に耐えられた自分を誇りに思って、
オリンピックでも自分のレースをしたい」
この一言が、彼女の自信を物語っています。
まとめ
緊張する本番で実力を発揮するためのポイントです。
(1)試合を想定した練習をする
(2)折れない忍耐力を身につける
(3)日々の積み重ねで自信をつける
あなたの競技や仕事に置き換えてみてくださいね。
まじめ・前向き・一生懸命が、もっと輝くように。