2021年の箱根駅伝は、駒澤大学が最終十区で大逆転し、
見事に総合優勝しました。
駒澤大学と言えば、「平成の常勝軍団」とも言われるほどの実績。
2000年代には6度の優勝を飾っていました。
ところがその後は優勝から遠ざかっていました。
実に13年振りの優勝です。
おめでとうございます!
駒澤大学の大八木監督は、
「昔のやり方では、今の子は辞めてしまう」
と、自らが確立した指導法を変えていったのだそうです。
大八木監督といえば、厳しいことで有名でした。
割合でいうと「怒る」と「誉める」が8 : 2 ぐらいだったそう。
眼光鋭く、見るからに恐そうな感じで、
昔の選手たちは良く怒鳴られていました。
今は、「怒る」と「褒める」の割合が「5 : 5」ぐらいになってきたそうです。
時代の流れとともに指導・教育の手法も変わっていきます。
最近は、青山学院の原監督のように、
選手の自主性を尊重した指導法がスポーツの結果につながっています。
原監督と言えば、いつもニコニコしていて優しそうです。
といっても、原監督も練習内容が優しい訳ではないはずです。
厳しい練習を怒らずソフトにやらせてしまう、
自主的に厳しい内容を求めていく選手を育てているように見えます。
大八木監督も結果が出なかった頃は指導法で悩まれたとか。
そして、
結果を変えるために自分自身が変わられました。
ともすれば、
「今の子はダメだ。俺についてくるヤツがいない。」
と、結果が出ないことを選手のせいにしがちです。
そして、自分が変わらず相手だけを変えようとします。
その時に、
「自分が変わる」
という選択をしたのが大八木監督の素晴らしいところですね。
1. 結果が出ているチームを分析する
「分析」というと、「記録」とか「トレーニング法」などの目に見える部分だけを分析しがちです。
そうではなく、
目に見えない部分 = 「選手の心」や「監督の接し方」「生活態度」なども分析してみましょう。
どういう点が優れているのか?
どういう点が他のチームと違うのか?
「心・技・体・生活」の4つの観点を思い出すとやりやすいです。
理想の結果を出すために、理想のチームや選手をモデリングしてみましょう。
2. 現状を分析する
自分のチームや自分自身のことも分析します。
人は自分のこととなると途端に見えなくなりがちですので、
他者の意見も聞いてみるといいですね。
どういう点が優れているのか?
どういう点が他のチームと違うのか?
まずは「心・技・体・生活」の4つの観点から長所・強みを洗い出しましょう。
それから短所や苦手分野の洗い出しです。
苦手の克服だけでは戦えないので、
あくまで「強み」を活かしながら理想とのギャップを埋めていく作業です。
己のことをよく知りましょう。
3.ギャップを埋めるために自分を変える
理想のチームや選手と自分との違いがわかったところで、
どこをどう埋めていくかを考えます。
長所や強みを活かし、伸ばしつつ、
ギャップを埋めるために何をするかを決めましょう。
その際に、「ここを変える」と決めたらイヤでも何でも変えるのです。
大八木監督が「選手への接し方」を変えたように、
変えるべきところは変えて、長所を伸ばすのが飛躍のコツです。
まとめ
結果を変えたいと望んでいるのに、今までと同じことばかりやっていたのでは変わるはずがありません。
行動を変えるから結果が変わるのです。
(1) 結果が出ているチームを分析する
(2) 現状を分析する
(3) ギャップを埋めるために自分を変える
結果を変えるために、まず自分を変えましょう。
まじめ・前向き・一生懸命が、もっと輝くように。