米大リーグの大谷翔平選手。
オールスター戦で大活躍でしたね。
活躍の秘密を探るべくテレビで様々な特集が組まれていました。
よく取り上げられたのが、彼が高校一年生の時に書いたオープンウインドウ64。
野球の事だけではなく、運や人間性のことまで書かれているので、
彼の人間性が素晴らしいことと絡めて絶賛されていました。
それはそれでいいことなのですが、
このシートの趣旨が誤解されて解説されていることがあったので、
考え方とポイントについて簡単にご説明しましょう。
1. 自分のアタマで考えて書く
自分のアタマで考えて書くことは、最も重要なことです。
自分で決めた自分の目標を達成するために、
「何をするべきか」を考えるための用紙ですから、
誰かに考えてもらってそのまま写したのでは意味がありません。
「他人事」ではなく「自分事」なのです。
自分のアタマで考えて書くところに意味があります。
もちろん、大谷選手も監督から指導はあったでしょう。
だからといって、部員全員が同じことを書いているはずはないのです。
それぞれが「自分の目標」を書き、
そのために「自分がどんなことをするべきか」基本的なことを考え、
さらに「具体的にやるべきこと」を書いていきます。
それぞれに体格も筋力も技術もポジションも違います。
監督の日頃の指導をベースに自分のことを自分で考えて書きます。
自分の事を自分で決めて、自分のアタマで考えて、自分の責任で書く。
そういうトレーニングをするためのものです。
2. 心・技・体・生活を意識して書く
「やるべきこと」を考えようとすると、
ともすれば、「技術」的なことに偏りがちになります。
ここは、書き始める前に意識づけをしておくべきところです。
野球に限らず、テニスでも、サッカーでも、陸上競技でも、
技術だけで試合に勝てるほどスポーツは単純ではありません。
もちろん、スポーツ以外の事もそうです。
仕事でも、勉強でも、芸能の世界でも、
「心」の部分は最重要と言っても過言ではありませんね。
どんなに技術が優れていたとしても、
「ここ一番」で実力発揮できるメンタルを持っていなければ、
実力を発揮することがないわけです。
何かトラブルや不安要素があった時にガタガタと崩れるようでは、
安心して任せることができませんね。
体力・筋力に関しても同じです。
技術だけでは勝てない部分というのが必ずあります。
また、高い技術を可能にするための筋力・瞬発力というのもありますね。
仕事や勉強、芸能の世界でも、
体力勝負というところは必ずあります。
そこに自分で目を向けることが大事ですね。
そして、生活。
「運」や「人間性」にも関係します。
食事や睡眠はもちろんですが、
周りの人との良好な関係性を作ることも大事なことです。
大谷翔平選手は、ゴミが落ちていたら拾うとか、
審判さんへの態度が礼儀正しいことでも有名ですね。
競技の場面だけではなく、始まってから終わるまで、
24時間一日中の全部のことについて、
「自分は何をするべきか」を考えて書くことが望ましいのです。
3.具体的な行動の計画を書く
この用紙は、本来「行動の具体的な計画」を立てる際に書くものです。
64個の実践的な事柄が書かれているのが本来の姿です。
大谷選手が高校一年生の時に書いたものは、
初めて書いたものとしては素晴らしいものです!
高校一年生でなかなかここまでは書けないのが普通です。
が、実践的かどうかと言うと、少し不十分なところがあります。
そこが良くなれば、実際の行動も洗練されていきます。
あくまでも「初めて書いた用紙」だと思って参考にすべきものです。
あなたが実際に書く時は、
「具体的に・明確に・すぐにも行動に移せるように」
と言う意識で書いてくださいね。
まとめ
目標達成のために「何をすべきか」を考えるためのシートです。
大事なことは、
(1)自分のアタマで考えて書く
(2)心・技・体・生活を意識して書く
(3)具体的な行動の計画を書く
まじめ・前向き・一生懸命が、もっと輝くように。