本番では、それが大事であればあるほど何らかのプレッシャーを感じます。
スポーツの試合もそうですし、スポーツ以外でもそうです。
大事なプレゼン・発表会・入試等々、
何のプレッシャーも感じない方が珍しいでしょう。
問題は、それをコントロールできるかどうかなのです。
何かに囚われて本来の力を発揮できなくなるか、
囚われずに目の前のことに集中できるかが勝負の分かれ目になります。
外的な要因は自分でコントロールすることができません。
お天気とか、風とか、気温とか、時間とか、場所とか。
勝たなければ何かを失うとか、
チャンスは一度しかないとか。
それらは自分では何ともできないのです。
自分でコントロールできないことに囚われ、
余計なことに気を取られてしまうと、
本来の力が発揮できなくなってしまいます。
大抵の場合、悪条件は自分だけに降りかかってくるのではありません。
相手にとっても同じなのです。
それにどう対処するか、どう捉えるかで差ができるのです。
女子の卓球は、12月に入ってから目まぐるしく状況が変わりました。
東京オリンピックの代表選考はポイント制になっています。
ポイントの高い方から2名がシングルスの代表に選ばれるのです。
伊藤美誠選手のトップは揺るがず、最初に代表内定。
二番手を争う石川佳純選手と平野美宇選手の闘いはすさまじいものでした。
11月末までは平野選手が一歩リードしていました。
12/9 北米オープンの決勝で石川選手が4―2で平野選手を破り、
ポイントで平野選手を上回りました。
12/12 グランドファイナルでは、石川選手が中国選手に敗退。
この時点で平野選手が有利になりました。
平野選手は勝てば五輪内定でしたが同じく中国選手に敗れ、
ポイントで上回る石川選手が五輪内定しました。
試合後ボロボロ泣きながらも懸命にインタビューに答える平野選手、
五輪内定のインタビューで平野選手を気遣う石川選手、
どちらも素晴らしい姿でした。
平野選手にとって残念だったのは、
五輪代表ポイントにかかわる北米オープンで勝てなかったこと。
代表レースが終わった12/22のジャパントップ12準決勝では、
平野選手が石川選手に4-2で勝っています。
卓球のことはよくわかりませんが、力はたぶん互角なのでしょう。
どちらが強いかではなく、
その日、勝った者が強かった。
ほんの2週間ほどの間に詰め込まれた重要な試合。
プレッシャーのかかる中で目の前のことに集中し、
力を発揮できた者が勝ちなのです。
自分事に置き換えてみましょう。
程度の差はあれ、どんなことでも要所要所ではプレッシャーがかかります。
で、あるならば、
その大事な時に自分の力を100%発揮できるように、
日頃からメンタルをトレーニングしておきましょう。
まじめ・前向き・一生懸命が、もっと輝くように。