「やろうと思っているのに何故だか動けない」
そんな経験はありませんか?
そして、そんな自分を「意思が弱い」と責めていませんか?
それは意思のせいではないんです。
「脳がその気になっていない」だけなんです。
脳を「その気」にさせると楽に動けるようになります。
例えば、
人は一日のうちに約9000回もの『選択』をしていると言われています。
でも、そんなに選択しているような気はしませんよね。
何故でしょう?
「無意識」に選択しているからです。
意識的に選択していることは約3%、無意識が97%とも言われています。
自分の意志とは関係なく、勝手に選択しちゃってるわけです。
最初に挙げた例でいえば、
意識は「やろうと思っている」
無意識が勝手に「今まで通りにダラダラしている」
というような状態ですね。
ということは、
この「無意識」が「勝手にやる」状態にすればいいわけです。
「強い意志」に頼るのではなく、
脳を「その気」にさせて「無意識に勝手にやらせる」ことを増やすのです。
そのための入り口として、まず「書く」ことから始めるといいのです。
1.目指すものを明確に書く
まずは、自分が何を目指すかを書きましょう。
固い言葉を使えば『目的・目標設定』です。
「〇〇.〇〇の記録を出し、〇〇大会で優勝する」
など、できるだけ明確に具体的な内容で断定形の表現をしましょう。
曖昧なことを書いたのでは、脳はどうすればいいのかよくわかりません。
「優勝したいなぁ。でも無理かなあ。準優勝ぐらいかなぁ。」
では、『私の脳』は、
「どっちやねん!?はっきりせいや!はっきりせんと動かんぞ!」
と、へそを曲げてしまうのです。
ゲームの中の『私の脳』というキャラクターに、
行き先を設定してあげるようなイメージで書いてみましょう。
はっきり書けば書くほど『私の脳』は、
「よっしゃぁ!行くぞ~!」
というモードになっていきます。
2.やるべきことを具体的に書く
目指す『目的・目標』を書いたからと言って、いきなりそうはなりません。
それはあなた自身がわかっていることです。
書いただけで何もせずにできるなんて魔法のようなことを期待しているのではなく、
「やろうと思っているのに何故だか動けない」
という状態から、
「やろうと思ったことをできる」
自分になりたいわけです。
そのためには、目指すものを手に入れるための行動、
「何をすべきか」
「何をどれだけすれば手に入れられるか」
「今日、何をするか」
など、詳しく考えて書いておくといいのです。
・毎日〇〇分は自主練習をする。
・練習内容は、〇〇を〇回×〇セット、△△を△回×△セット、…。
・今日は、夕食後に〇〇と〇〇をする。
何となく考えているだけではなく、具体的に明確に、
無意識が勝手にその行動を選択するように書くといいのです。
脳は、無意識にこれまでと同じ行動=「新しいことはやらない」を選択しようとします。
あれこれ考えると疲れるから、考えないで同じことを続けようとするのです。
具体的でないと、
「何をすればいいかわからないからやらない」ですし、
「回数がわからないからやらない」ですし、
「いつやればいいかわからないからやらない」のです。
ゲームの中の『私の脳』さんに、
やるべきことを細かく指示してあげるようなイメージです。
3.できた自分を認める言葉を書く
一日の最後に、今日のことを振り返りましょう。
書いたことがそのとおりになったかどうか、確認するのです。
うまくできていれば、できた自分=『私の脳』さんを認め、誉める言葉を書きましょう。
『私の脳』さんは、誉められると伸びるタイプなのです。
誉められると脳内に「報酬系」のホルモンが出てきとます。
それが、「明日もやろう」「もっとやろう」という意欲につながるのです。
自分の「悪いところ」や「できていないこと」を見て責めてしまう傾向のある人は、
積極的に「できたこと」を見て、認めて誉めていきましょう。
但し、できていないことに目をつぶるわけではありません。
「どうすればできるか」
改善策を考えて『私の脳』さんに新たなプランを指示すればいいのです。
・内容が難しすぎると感じたら、より簡単な内容にする
・数が多すぎるのであれば、減らしてみる
・やるタイミングが悪いと感じたら、別のタイミングに変更する
など、「どうすればできるか」工夫をして書きましょう。
『私の脳』さんは、『行き先』に行くつもりはあるのです。
行きやすいように、適切な指示を与えてくださいね。
まとめ
「やろうと思っているのに動けない」ときは、書くことで解決していきましょう。
(1)目指すものを明確に書く
(2)やるべきことを具体的に書く
(3)できた自分を認める言葉を書く
怠惰で変わりたくない『私の脳』を「その気」にさせて、無意識に動ける自分になってください。
まじめ・前向き・一生懸命が、もっと輝くように。