人間は、自分が思っている通りの人になるのだそうです。
「自分はこれくらい」
と、思っていると、それくらいの人になるということです。
親や教師は、本来は子供にとってはコーチのはずなのですが、
場合によっては、逆に枠を狭めてしまうこともあります。
子供には行きたいところがあるのに、
「ここでいいやん」
と、立ち止まらせてしまうのですね。
もったいないです。
勝手なところに連れて行こうとしないのはもちろんですが、
本人がどこに行きたいかを確認して、
そこに行けるようにしてあげたいですね。
私自身は、枠を狭められてしまった方だと思います。
子供の頃から
市内大会優勝とか、地域の大会優勝とかは、
あたりまえのことだと思っていて、
あたりまえにいつも優勝できました。
でも、
県大会は準優勝ぐらいが多いんです。
なぜだろう?
って考えた時に、思い当たる言葉がありました。
小学生の時の水泳大会。
県大会で準優勝だった私に親が言った言葉。
「スイミングスクールに行ってる子には勝てなくて当たり前や」
中学生の時の陸上競技大会。
県大会で準優勝だった私に親が言った言葉。
「私学に行ってる子には勝てなくても当たり前や」
この言葉に素直に納得している私がいました。
ものすごく負けず嫌いだったのですが、
親の言うことは素直に聞く子供だったので、
「そうか、あの子には勝てなくてもいいのか」
と、思ってしまったのです。
今思えば、その時に、
「何が何でも勝つぞ」
と決め、
「どうすれば勝てるのか?」
を真剣に考えて取り組めば勝てたかもしれないと思うのです。
何しろ、
朝練も日曜日の練習もしていないのに準優勝ですから、
単純にもっと練習すればよかったのです。
親に言われたことで、自分の枠を決めてしまった。
「準優勝で十分だ」
と、思ってしまったことで、そこを超える自分になれませんでした。
大人が子供にかける言葉は大事ですね。
できれば、
本人が想像しているところを少し超えて、
さらに良いところに連れて行ってあげられればと思います。
「それぐらいでいいの?もっとできるんじゃない?」
って声をかけてあげたいですね。
あなたがもし周りの人から枠を狭められていると思ったら、
もっといける、もっと行くぞと思うなら、
自分で自分に声掛けしてくださいね。
そして、今想像している以上のことをイメージしてみましょう。
自分の想像を超える自分になれたら…と考えると、
ワクワクしてきませんか?
まじめ・前向き・一生懸命が、もっと輝くように。