メンタルトレーニング

心が強いからメンタルトレーニングなんて必要ない!?

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「メンタルトレーニングって、心の弱い人がするものでしょ?」

「自分は心が強いから必要ないです」

なんてことを言う人がいます。自分に自信のあるスポーツ選手なんかに多いですね。その人に質問を投げかけてみます。

「練習の時と本番の時、まったく同じようにできますか?」

大抵は、そこでハッとします。そんなことのできる人はめったにいないですから。

誤解のないように申し上げておきますが、決してその人が間違っているとか悪いとか言っているわけではありません。ただ、「メンタル」という言葉から「メンタルに関する病気」をイメージしてしまうケースがよくあるということです。あるいは「メンタルトレーニング」というものをまだよく知らなかったというだけのことです。

メンタルトレーニングは、メンタルの病気になった人がするものではありません。誰もがメンタルトレーニングをするべきなのです。なぜなら、することで多くのものを得ることができるからです。

「自分は心が強い」と思っている人でも、12の要素の中にはまだまだ改善できる点があります。そこを改善することで、さらにパフォーマンスを上げることが期待できるのです。

メンタルトレーニングをすることの価値は、大きく3つにまとめることができます。価値を知れば知るほど、誰もがするべきものだということがわかってきます。

メンタルトレーニングをすることの3つの価値

1.実力発揮

メンタルトレーニングをすることによって、本来持っている実力を発揮できるようになります。

(1)集中力がつき、本番で余計な雑念に惑わされなくなる

大事な本番のときに、「失敗したらどうしよう」「相手の視線が気になるな」などという、自分のパフォーマンスと関係のなことを余計なことを考えていると、どんな結果になるでしょう?

そうではなく、何も考えず自分のことに集中できるとしたらどうですか?

(2)自信がつき、「うまくいく」と思えるようになる

自信がないと、何もかもがうまくいきませんね。そもそも何かにチャレンジしようとも考えなくなってしまいます。どんどん悪いスパイラルに入っていきます。メンタルトレーニングでそれを断ち切るのです。

自信があると、「できる」「やれる」「うまくいく」と思えるので、チャレンジするのが怖くなくなります。本番でうまくいく可能性も上がります。それがさらなる自信を生みます。「次もうまくいくのではないか」と思えるようになり、いい循環が回るようになります。

(3)プラス思考になる

物事をマイナスにばかり捉えるのは「考え方や言葉の使い方のクセ」。知らず知らずのうちに、そのようにクセがついているのです。「ムリ」「できない」「イヤだ」「どうせ~ない」「何の意味があるの?」そんな否定グセはありませんか?

意識的にプラスに捉えるようにしていると、「よかった」「きっと~できる」「嬉しい」「チャンスだ」「ありがとう」など、いい言葉や前向きの考え方が増え、プラス思考の習慣が身につきます。すると、セルフイメージが上がり、本来持っている力が発揮されてきます。

(4)いいイメージを描けるようになる

イメージできることは形にできます。未来に対して「いいイメージ」を持っていると、どんどんそのようになっていきます。逆に、未来に対して「悪いイメージ」を持っていると、悪い方へ悪い方へと向かっていきます。

いいイメージを繰り返し繰り返し描く練習をすることが、成功する秘訣です。

(5)勝利意欲や自己実現意欲が湧いてくる

大事な本番。スポーツでもビジネスでも、「絶対勝つぞ!」「実力を発揮するぞ!」「自分にはできる!」と思う気持ちが強い方が勝つと思いませんか?

「勝っても負けてもどっちでもいいよ」「そこそこできればいいんじゃない?」「失敗したときのために言い訳考えておこう」なんて思っていて勝てますか?

よく言われるように「最後はメンタル」なのです。技術・体力に差がない場合、差がつくのはメンタルです。ライバルに差をつけましょう。

(6)セルフコントロールが上手になる

本番では緊張とリラックスの適度なバランスが必要です。緊張しすぎると、身体が固まり、呼吸が浅くなり、心拍数が上がって、いわゆる「ガチガチの状態」になりますね。逆に、リラックスしすぎると闘争心がなくなり、身体もダラッとして「エンジンがかかっていない状態」となります。どちらに偏っても良くないですね。自分で適度にコントロールできるかどうかがカギです。

リラクセーションの仕方、サイキングアップの仕方を身につけることで、適度な状態を作ることが可能になります。

(7)苦しい場面での忍耐力が身につく

どんなに練習しても準備しても、いつも「いい流れ」でいけるとは限りません。どう考えても相手が有利、こちらが不利。というような状態に陥ることがあります。その時に、あっさり諦めて力を抜いてしまうのか、諦めずに粘り強く戦い続けるのか?それが勝負の分かれ目になると思いませんか?

普段から辛抱強く粘る練習をしておくことが必要です。トレーニングすれば身につけられますから、ここぞ!という時に発揮しましょう。

2.上達促進

(1)モチベーションが高まる

自分にとっての価値のある目標を立てると、モチベーションが上がります。自分は目標達成を通して何を手に入れたいのか?誰を喜ばせたいのか?それが明確であればあるほど、達成意欲が高まります。

あなたがリーダーで、「部下のやる気がない」「選手のやる気が足りない」と感じているのなら、そこを改善することで飛躍的にパフォーマンスが上がります。人は理屈で動くのではなく感情で動くということを知っておきましょぅ。

(2)練習での集中力が高まる

集中力が大切なのは、本番のときだけではありません。練習や準備段階でダラ~ッとやっていて、本番だけ集中して力を発揮できるなどということはないのです。普段から本番同様の集中力でやることが、上達促進に欠かせない要素です。

(3)予測力を高め、徹底的に準備する

予測力は練習で飛躍的に上がります。自分自身で予測する練習をすればいいのです。「明日の予測をし、準備する」ことや、「本番の予測をし、あらゆることを準備する」ことで、どんどん実力がついていきます。

予測力がつくということは、どんな場面にも慌てず対応できる力がつくということです。

(4)判断力が増す

上司や監督がいつも決めているのに、急に部下や選手が自分で判断することはできません。判断する能力があるとしても、判断する習慣がないので迷ってしまうのです。普段から自分で判断していると本番で素早く判断することができます。

(5)決断力が増す

判断には決断がつきものです。「判断はしたけれど、決断できない」ということがありますね。これも練習が必要です。自分で判断し、決断することを繰り返していると、できるようになります。

(6)協調性が増し、組織の力を上げていける

メンタルトレーニングでコミュニケーションスキルが上がると、周りの人との関係性が良くなります。それがさらにプラス思考や積極的な行動を生み、組織全体のパフォーマンスが上がります。結果を良くする良いサイクルが回るのです。

人間的成長

(1)周りと協力できる人になれる

仕事もスポーツも、もちろん家庭も、自分一人で成り立つわけではありませんね。周りの人と上手に協力し、長所を発揮し短所は誰かに補ってもらうことが成功への近道となります。

(2)感謝の気持ちを持つ人になれる

誰かに何かをやってもらうことは「当たり前」ではありません。それが親しい人であっても、立場が自分より下の人であっても、「ありがとう」という気持ちを持ち言葉で伝えることが大切ですね。

(3)困っている人を助ける人になれる

自分も誰かに助けてもらいます。自分からも誰かが困っていたら積極的に助けるようにしましょう。それが、回りまわって自分に返ってきます。

(4)助けてもらえる人になれる

周りの人と協力し、感謝の気持ちを持ち、人を助けている人は、困ったときに誰かが手を差し伸べてくれます。それが仕事やスポーツの成果につながることも多いですね。自分一人でできることは限られているので、喜んで助けてもらうようにしましょう。

(5)応援される人になれる

人間的に成長し、その上に能力を乗せることで、大勢の人から応援されるようになります。応援されることが、さらなるモチベーションにもなりますね。誰からも可愛がられ、応援してもらえることは成功の秘訣です。

まとめ

(1)メンタルトレーニングは誰にとっても必要なものである。

(2)メンタルトレーニングの価値は大きく3つある。
①実力発揮
②上達促進
③人間的成長

(3)メンタルトレーニング取り入れることで、人生を好転させることができる。

もともと心が強い人も、ちょっと弱っている人も、気軽に一度やってみましょう。
心が変われば結果が変わります。

まじめ・前向き・一生懸命が、もっと輝くように。

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