目的・目標

強さを超えた先にあるもの

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

いったい何なんだろう…と、思うような強さでした。

何があっても心が動かない。

「何かに捉われる」ということがない。

「勝つ」ことにすら捉われていない様子。

「平常心」「不動心」という言葉が似あう人です。

決勝戦で勝った瞬間にも淡々としていました。

まるで、自分が勝つことが予めわかっていたかのように。

柔道の世界選手権73kg級で、大野将平選手が優勝しました!

いつもなら、

「おめでとうございます!」

というところですが、ご本人が「当然」といった風なので、

今回ばかりはその言葉がかけにくいです。

大野選手に対して何か言葉をかけるとするならば、

「やはり優勝しましたね」

しかないかもしれません。

決勝の相手は、決勝戦の前に畳の下で待っている間、

挑発するように大野選手の方ばかり見ていました。

見ているというより「にらみつけている」ような感じ。

まだまだ人間のできていない私は、

「失礼な人だなぁ」

と思いながらその様子を見ていました。

ボクシングの選手はお互いに睨み合うようなパフォーマンスをしますが、

柔道選手で相手を睨む人を見たのは初めてでした。

でも、大野選手はまったくその挑発に乗らず、

敢えて下を向いたり横を向いたりして視線を外し、

知らん顔を決め込んでいました。

まるで「ムダなエネルギーを使いたくない」と言っている風に。

自分の目指すところだけを見据えて、

他のものはたとえ見たとしても見たという事実しかない。

聞いたとしても聞いたという事実しかない。

「高み」を見ている。

という言葉がありますが、

大野選手から感じるのは、

この春引退した元プロ野球のイチロー選手と似た空気。

普通の人間には理解できない「高み」を見ている別世界の人です。

普通の人ならプレッシャーを感じるようなところでも、

まったく感じていないように見えました。

審判の判定が取消されるという、

普通の人なら不満がメンタルに影響しそうなところでも、

表情ひとつ変えずに淡々とまた攻めていきます。

相手は「JUDO」をしていて大野選手は「柔道」をしている気がしました。

大野選手の目指すものはどんなものなのでしょう。

これから先、どんな進化をするのでしょう。

興味深々です。

 

サービスの詳細はこちら

お申込・問合せはこちら

コメントを残す

*