スポーツで、格上の相手に対して負けている状況から逆転するというのは、
非常に難しいことです。
意識の中では諦めているつもりはなくても、
潜在意識が負けを認めてしまっていることがあるからです。
強い相手に対して、
「〇〇に勝ちたい」
という意識を持つと、負けていることが前提になっています。
潜在意識が相手に負けている前提を持っていると、
勝っている状態の時でさえ不安を感じ、
負ける方向に向かってしまうのです。
いわゆる「勝ちビビリ」の状態です。
相手が強いということを認めつつも、
「必ず自分たちが勝つ」
という強い意志とイメージが必要です。
バスケットボール日本代表が、格上のドイツに86-83で勝利しました。
親善試合とはいえ、これはすごいことです!
前半は35-42。追いかける展開でした。
身長も高く身体も大きく動きも速いドイツの選手に翻弄されている感じ。
3ポイントシュートを次々決められ、応援しながら不覚にも
「勝てないのかな」
と、思ってしまいました。
いかん、いかん。
第3クォーターに入ってから少しずつ流れが日本に傾いてきました。
第3クォーター終了時には58-61の3点差。
このあたりはもう「イケイケ」状態です。
第4クォーター残り2分を切ってから、とうとう逆転し82-81。
「よっしゃあ~!」
テレビの前で絶叫です!
追い付かるかも!?と、ハラハラしながら見ていましたが、
ラストで突き放し、ギリギリのところで逃げ切りました!
ラスト数分で互いにタイムアウトを取って戦術確認をするシーンは、
バスケットボールならではの面白さ。
本当に、熱の入る面白い試合でした。
流れが相手の方を向いていても、
「必ずチャンスは来る。必ず勝つ。」
という強い意志を持つ。
そして、粘る。粘る。粘る。
バスケットボール日本代表の心の強さを感じた素晴らしい試合でした。