失敗したくない。だから挑戦しない。
こんな考え方ありますね。
私自身もそういう考え方をしていたことがあるので、
そのこと自体を否定するつもりはありません。
たぶん、人生のどこかで、
「失敗は悪いことである」とか、
「失敗するのは恥ずかしい」という思い込みができてしまったのです。
本人だけの問題というより、周りの人、組織、置かれた環境が、
そういう思い込みを作ってしまったのですね。
なので、本人が「捉え方」を変えることももちろんですが、
周りの環境を整えることはとても大事です。
「失敗すると経験値が上がる」
「小さな失敗を繰り返してこそ成功に近づける」
「挑戦したからこそ失敗したんだ。えらい!」
というプラスの「捉え方」ができる環境を意識して作るのです。
1.挑戦する空気を育てる
組織や集団の中に挑戦する空気を育てましょう。
これにはリーダーの考え方が大きく影響します。
まず「挑戦するのはいいことだ」というムードを作るのです。
企業には企業の風土があります。
新しいことにチャレンジする風土のある企業はどんどん挑戦しますね。
そうではない企業⇒リスクを恐れて新しいことをしない企業もあります。
どちらが経験値があがるでしょうか。
スポーツのチームにもチームカラーがあります。
監督の考え方にもよりますね。
例えば野球の場合に「思い切って振っていけ」というチームだと、
空振り三振でも「よく振った」ということになります。
他方「何で振ったんだ!?」と叱責されるチームもありますね。
どちらの選手がここ一番で振れるでしょうか。
家庭には家庭の雰囲気・ムードがあります。
前向きで面白そうなことはどんどんやろうというムードだと、
子どもが新しいことに挑戦しやすいですね。
「そんなことして意味あるの?」
「失敗したら恥ずかしいよ」
などと言われていると挑戦できません。
挑戦する空気はとても大事なのです。
2.本気でやる空気を育てる
安心して挑戦するためには、
「失敗しても大丈夫」という心理的安全性が重要です。
「挑戦しよう」と言われ、勢い込んで挑戦したら、
失敗してみんなに責められた。バカにされた。
これでは、誰も挑戦しなくなりますね。
結果に対する安全性が担保されて初めて人は挑戦できるのです。
とはいうものの「捉え方」を間違えると、
「失敗しても大丈夫だから適当にやればいい」となってしまいます。
それでは本末転倒です。
たとえ失敗しても大丈夫。誰も責めないしバカにしない。
だからこそ、本気で挑戦しよう!
ということなのです。
3.失敗の中に良かった点を見つける
本気で挑戦した。けれども失敗してしまった。
そういうことはありますね。
そんな時は、失敗の中にある「良かった点」を見つけましょう。
フィギュア・スケートの選手が演技直後のインタビューで、
よくこのような「捉え方」をしています。
演技の結果があまり良くなくてもインタビューはあります。
彼ら・彼女たちはそんな時に、
「失敗ではありましたが、試合で〇〇〇〇ジャンプを跳べたことが良かったです」
などと口にします。
「次につながる失敗だったと思います」
とも言います。
良かった点を見つけて「できたこと」を自信にするのですね。
素晴らしいです。
そういう「捉え方」をするように指導されているのではないでしょうか。
組織のリーダー的な立場の人は、
「失敗の中に「良かった点」を見つける」
という考え方を組織の皆さんに浸透させてほしいですね。
まとめ
失敗を恐れず挑戦するために、組織の中にそのような考え方や風土を育てることが重要です。
(1)挑戦する空気を育てる
(2)本気でやる空気を育てる
(3)失敗の中に良かった点を見つける
多くの人は「自信がない」「挑戦しない」「本気でやらない」という悪循環のなかにいます。
本気で挑戦した人だけが成功するのです。
まじめ・前向き・一生懸命が、もっと輝くように。