誰もが休むことなくしている呼吸。普段、いつどんな風に呼吸をしているか知っていますか?
呼吸は意識しなくても勝手にしています。でも、意識して呼吸することもできるんです。それが、呼吸のおもしろいところですね。
心臓は、意識しなくても勝手に動いていますが、意識して止めたり動かしたりすることはできません。心臓を止めたら大変ですね。心臓は不随意筋といって、意識外で勝手に働く筋肉でできています。大抵の内臓はそうです。肺も勝手に動いています。不随意筋です。胃や腸も勝手に動いていますね。
呼吸は『横隔膜』という筋肉が動くことで行われています。普段は横隔膜が勝手に動いてくれています。でも、自分で意識して動かすことができる随意筋なんです。自分で横隔膜を上げたり下げたりできますね。そして、呼吸は止めることができます。口を閉じ、鼻から息を吸うのをやめると止められますね。息を吸う量やペースも、コントロールすることができます。
意識しなくても動いてくれるし、意識して動かすこともできる。意識してできるのだから、呼吸は「運動」なのです。おもしろいと思いませんか?
呼吸は意識してやる「運動」です。普段から意識して自分の呼吸に目を向けてみましょう。心の動きと呼吸は密接な関係がありますから、いざという時に呼吸に目を向けることで気持ちのコントロールができます。
目次
1.自分の呼吸を知る
1-1 落ち着いている時の呼吸を知る
普段、何事もなく落ち着いている時の呼吸数を計ってみましょう。1分間に何回呼吸していますか?体のどこを使っていますか?鼻を使っていますか?口を使っていますか?
1-2 焦っている時の呼吸を知る
焦っている時の呼吸はどうでしょう?時間がなくて焦っている時に回数を計る余裕はないかもしれませんね。体のどこを使っているとか、鼻と口のどちらを使っているか?ぐらいは意識してみましょう。
1-3 不安な時の呼吸を知る
不安な時の呼吸数を計ってみましょう。1分間に何回呼吸していますか?体のどこを使っていますか?鼻を使っていますか?口を使っていますか?
1-4 緊張している時の呼吸を知る
緊張している時の呼吸数を計ってみましょう。1分間に何回呼吸していますか?体のどこを使っていますか?鼻を使っていますか?口を使っていますか?
2.呼吸の練習をする
2-1 意識して吐ききる
呼吸のポイントは「吐く」ことです。まず、吐ききる。すると、自然に空気が身体に入ってきます。横隔膜を上げ肺の中の空気を吐けるだけ吐ききってみましょう。
2-2 身体を使って息を吸う
一番自然な呼吸法は、赤ちゃんの呼吸の仕方です。吸った時に横隔膜が下がり、胸が膨らみます。赤ちゃんのようにあお向けに寝転がって膝を立てた状態でやると、どこを使って吸っているかよくわかります。「全部吐ききってたくさん吸う」呼吸をすると1分間に何回なのか数えておきましょう。
2-3 座った状態・立った状態で練習する
寝転がった状態での呼吸がうまくできるようになったら、椅子に座った状態や立った状態でもできるように練習しましょう。いざという時に、その場に寝転がれるとは限らないからです。寝転がった時と同じ回数できることを目指しましょう。
3.呼吸で心をコントロールする
緊張して心臓はドキドキ、呼吸も浅くなって苦しくなってきた時に、深呼吸をすると心臓のドキドキも落ち着き気持ちも落ち着いてきます。呼吸と心臓と心はつながっているのです。
3-1 不安や緊張を感じたら呼吸数を計る
焦っている・不安を感じている・緊張していると感じたら、その場で呼吸数を数えてみましょう。普段と違っていたら練習してきた呼吸法の出番です。
3-2 練習どおりに吐いて吸う呼吸をする
その場でできる限りの楽な姿勢を取り、練習どおりに吐いて吸う呼吸を行います。最初は苦しいかもしれませんが、次第にいつもどおりのペースに近づいてきます。いつもの回数になったら心拍数も心の状態も落ち着いてきたことを実感しましょう。
まとめ
普段から呼吸を意識しておきましょう。
1.自分の呼吸を知る
2.呼吸の練習をする
3.呼吸で心をコントロールする
ここ一番の大事な時に実力を発揮するために、呼吸は大事な要素なのです。
まじめ・前向き・一生懸命が、もっと輝くように。