「周りを気にせず自分のやるべきことをやる」
いつも自然体。
緊張とは無縁に見える、飄々とした雰囲気を漂わせています。
「雨は慣れっこだから大丈夫」
物事をマイナスに捉えることのないメンタルの強さも持っています。
もともとそういう性格なのか、
そういう風にメンタルを作っているのか。
サニブラウン・アブデルハキーム選手。
陸上競技の日本選手権で100m・200mの短距離二冠!
しかも2017年に続いて2度目の達成。
これは何と40年ぶりの快挙とか!?
本人はいたって自然体。
練習中も常にカメラに追いかけられているのにイヤな顔ひとつせず、
飄々として準備をしていました。
「周りを気にせず自分のやるべきことをやる」
言葉どおりですね。
「周りを気にせず」という言葉の「周り」には、
「周りの人」ということだけではなく、
「周りの環境」という意味もありそうです。
大会前は桐生選手との100m9秒台対決とか、
小池選手との200m19秒台対決とか、いろいろ言われていましたが、
終わってみれば彼の強さが際立っていました。
「速い」というより「強い」
一人だけ次元が違うように見えました。
アメリカのフロリダ大学所属なので、
普段はそこでアメリカの一流選手と一緒に練習しています。
先日、9秒97の日本新記録を出したのも、
アメリカの大学選手権でのこと。
この記録でも3位でしたからものすごいハイレベルですね。
普段から「周りを気にせず」自分の事に集中しなければならない環境です。
「練習は試合、試合は練習」ですから、
練習の時に、いかに集中しているかが試合に表れます。
試合の時だけ急に集中しようとしても、
そんなことができる訳はありません。
誰でもそうです。
でも、誰もがそれをできているとは限りません。
意識してそのようにする。
あるいは、
意識してそういう環境に身を置く。
そこが結果の差になります。
9月の世界選手権が楽しみですね。