「優勝することが当たり前」
という潜在意識を持ったチームは強いです。
例えば、先制点を取られても、
「後半で取り返して勝てる」
というメンタルを持っていて、実際にそうなっていくのです。
潜在意識のコンフォートゾーンが「勝ち」「優勝」なので、
そうではない状態になりそうだと無意識に優勝する方に動いていきます。
優勝したことがないチームは、
「優勝したい」つまり「優勝したことがない自分たち」
という潜在意識を持っています。
先制点を取っていても、一点取り返されたりすると、
「また点をとられるのではないか」
「弱点負けするのではないか」
という考えになりやすい。
そうすると潜在意識が「負ける」方に引きずられていくので、
無意識に負ける行動をとってしまいます。
ヴィッセル神戸が鹿島アントラーズを破り天皇杯初優勝しました!
最初から最後まで、
「自分たちが勝つ」という意識でしっかりと勝ち切りました。
片やリーグ戦・カップ戦を合わせて29度優勝の常勝軍団鹿島アントラーズ。
片やチーム創設以来一度も優勝経験のないヴィッセル神戸。
力が同程度なら、普通は常勝軍団が圧倒的に有利です。
ところが、
ヴィッセル神戸は違いました。
チームとしては優勝したことがないのですが、
大試合での優勝経験のある選手が何名もいます。
スペイン代表でWC優勝経験のあるイニエスタ選手とビジャ選手。
ドイツ代表としてWC優勝したポドルスキ選手
そして、フィンク監督自身も選手として数多くの優勝経験と、
監督としての優勝経験があります。
「自分たちが勝つ」「優勝する」と決めて優勝できた人の集まりです。
あくまで推察なのですが、これが大きかったという気がしています。
そして、ビジャ選手が今期限りでの引退を表明しているので、
この試合がラストゲームでした。
これまで優勝経験のない若手の選手たちも、
「何としても勝って優勝する」
「ビジャ選手の最後を優勝で飾る」
という意識が強かったのではないでしょうか。
「勝ちたい」ではなく「勝つ」と決める。
「優勝したい」ではなく、「優勝する」と決める。
それが、優勝するための必須条件です。
「優勝する」と決めて優勝したヴィッセルの今後の活躍が楽しみです。