仲間と切磋琢磨する。
人の心は弱いものです。
一人で極限の努力ができる人はなかなかいません。
日本代表として世界と戦うレベルの選手でも、
自分一人では難しいと言います。
「周りの人の支えに感謝」という言葉がよく聞かれるのは、
一人では成しえなかったとわかっているからです。
人の心は弱いからこそ、
少しでも強くするためにメンタルトレーニングをするのです。
弱い心を強くするために毎日やるのです。
工夫をするのです。
仲間と一緒に刺激し合いながらやるのもその一つです。
全日本フィギュア選手権の女子シングル優勝は坂本花織選手。
ショートでは宮原選手に次ぐ2位、
フリーでは紀平選手に次ぐ2位。
しかも、フリーは最終滑走。
紀平選手が宮原選手を抜いてトップに立った後の演技でした。
勝負強いです!
坂本選手は、昨年の全日本選手権でも、
ショートでトップに立ち、総合で2位に入って、
平昌オリンピックの代表に滑り込みました。
普段は関西弁でおどけた感じなのですが、
ここ一番の集中力は天晴れ。
あのリラックス感が集中を生んでいるのかもしれませんね。
中学生の頃からメンタルトレーニングをしていたとか。
ここ一番に強い、
「勝負度胸がある選手」
という印象があります。
同じく中野園子コーチのもとで練習している三原舞依選手。
彼女も本当に心が強い選手です。
三原選手は、3年前に若年性特発性関節炎という難病を患い、
今も治療を続けながら練習し、大会に出場しているそうです。
中野コーチも
「そこまでしなくても…と思うこともあるが、
敢えて厳しく接している」
と、言われていました。
特別扱いして優しく接するのは簡単です。
でも、本人がそれを望まないのでしょう。
三原選手は、総合4位で表彰台には立てませんでしたが、
演技終了後、
「ショートもフリーも、2018年の中でいちばんいい演技ができた」
と笑顔で言っていました。
彼女は他の選手と闘っているのではなくて、
自分と闘っているのですね。
芯の強い選手だと思います。
タイプは全然違いますが、
共に心が強く、お互いに切磋琢磨して向上しています。
チーム日本としては理想の姿ですね。
あなたは仲間と切磋琢磨していますか?
まじめ・前向き・一生懸命が、もっと輝くように。