あなたは毎日、
「何でこんなことができないんだ」
「ダメなヤツだなぁ」
と言われるのと、
「それでいいよ」
「よくやってるね」
と言われるのと、どちらがいいですか?
「ダメなヤツだ」
と言われ続けていると、
「どうせダメなんだ」
「一生懸命やったってムダだ」
と、投げやりな態度になっていくと思いませんか?
人は、どんな言葉を多くかけられてきたかによって、
自分に対する認識が変わります。
なので、
人を育てる立場の人は、発する言葉に意識を向けてくださいね。
自分としては無意識に発している言葉だとしても、
結果的に相手を否定し成長を阻害している場合があります。
いつも「いい言葉」「認める言葉」をかけられて育つると、
安心して物事に取り組むことができます。
「自分は受け入れられているんだ」
「このまま進めば大丈夫なんだ」
自信も持てます。
多少の失敗があったとしても積極的にチャレンジできます。
人が成長するためには、「承認」が必要なのです。
人を育てる立場の人は意識して認める言葉をかけてくださいね。
1.「存在」を認める言葉をかける
自分という存在そのものを認められていると、自己肯定感が高くなります。
「ありのまま」の自分でいい。
能力が高くなくても、失敗ばかりしていても、
それでも自分のことを大好きでいてもらえる。
そう思っていると、
失敗を恐れずチャレンジできる人になります。
「ありがとう」
「大好きだよ」
「この人を育てたい」と思うなら、意識してそういう言葉をかけてくださいね。
「大好き」なんて言うと誤解を招きそうだという場合は、
いつも笑顔を見せる。
目を合わせる。
「名前を呼ぶ」
話を聞くときは頷きながら聴く。
などして、
「あなたの存在を認めているよ」
というメッセージをいろんな方法で表現してくださいね。
2.「経過」を認める言葉をかける
存在を認めているとしても、物事には努力がつきものです。
そして、
目標を決め結果を求めて努力していても、
いつもいつも「良い結果」や「成果」が得られるとは限りません。
あのイチロー選手でも打率は3割台でしたね。
何事も挑戦すれば成功も失敗もあるのです。
なので、結果だけではなく努力の「経過」を認めることが重要です。
「よく頑張ってるね」
「それでいいよ」
「ベストを尽くそう」
などの言葉かけをし、努力を認めることで、
なかなかいい結果が得られないとしても努力が続けられます。
本番でも実力を発揮しやすくなります。
それが、いい結果にもつながっていくのです。
3.「結果」を認める言葉をかける
「良い結果」を出したときは、十分認めることが大事です。
この場合の「良い結果」というのは、
他人との比較における「良い結果」に限りません。
本人の過去の実績と比べて成長していれば「良い結果」なのです。
「よくやった」
「こんなに伸びた」
「素晴らしい」
できたことを「できた」と認められると自己効力感が高まります。
たとえ小さな結果・成果でも、できたことは素晴らしいのです。
「こんなちっぽけな結果なんて…」
と思わずに、小さなことをひとつひとつ認めていきましょう。
小さな「結果」を積み上げることが大きな「結果」につながるのです。
まとめ
人は、かけた言葉のように育っていきます。
(1)「存在」を認める言葉をかける
(2)「経過」を認める言葉をかける
(3)「結果」を認める言葉をかける
無意識にかける言葉が相手の可能性や自信をつぶさないよう、
あなたの言葉に意識を向けてみてくださいね。
まじめ・前向き・一生懸命が、もっと輝くように。