「部下が育たない」
「選手が育たない」
「子どもが思うように育たない」
人を育てるには大事なことがあります。
あなたは自ら見本を示しているでしょうか?
優れたリーダーや指導的な立場の人は、
相手が理想的な行動をするように、その人が育つように、
いろいろな工夫をしています。
「口で言うだけ」「叱るだけ」で人は育たないのです。
太平洋戦争に反対しながらも海軍を率いた山本五十六元帥。
人を育てることに長じた方で、
企業経営者や指導的立場の多くの方に支持されています。
その山本五十六氏は人を育てることについて、次のように言っておられます。
やってみせ、言って聞かせて、させてみて、
ほめてやらねば、人は動かじ。
ただやらせるだけでは、
相手はどのようにやればいいのかわかりません。
わからないままやって、
それを叱られたり評価されたりしたのでは、
委縮してしまって益々できなくなります。
まずは、
「こうすればいいんだよ」
という見本を示すところからですね。
1.率先して自分がやる
ラグビーの元日本代表ヘッドコーチであるエディ・ジョーンズ氏は、
選手にハードワークを課したことで有名です。
朝の5時からフィジカルトレーニングをさせたとか。
とは言え、選手が眠い目をこすりながらトレーニングルームに現れる頃、
エディ氏はすでに自分のフィジカルトレーニングを終えていたそうです。
選手より早い朝4時からが彼のトレーニングタイムだったとか。
正に「率先して自分がやる」ですね。
トレーニングを指導するのはトレーナーですから、
トレーニングの「やり方」は、その人が見本を示すわけです。
エディ氏は、率先してやることで、
「取り組み方」の見本を示していたわけです。
人に影響を与えようとするならば、
まず自分からやり始めましょう。
2.見本を見せる
実際に物事をうまくやるにはイメージが大事です。
特に「視覚」によるイメージは重要ですね。
スポーツの技術の指導をする時は、目の前で見本を見せます。
それが一番わかりやすいですね。
書道の先生は、目の前でお手本を書いてくれますし、
料理の先生も、必ず作り方を実演してくれます。
フィジカルトレーナーは、正しい動きをやって見せてくれます。
目で見ることによって、
「このようにすればいいんだ」
というイメージが頭の中に描けるわけです。
イメージできることは形にできますので、
見本を見せることで実現しやすくなるのです。
3.やり方を言葉で説明する
「見本を見せる」とはいうものの、やはり言葉での説明も大事です。
目で見ただけでサッとそのとおりにできる人もたまにはいますが、
多くの人は、見ただけではそれを再現することは難しいです。
なので、見本を見せた上で、
基本的なやり方や、注意すべき点を言葉で伝えます。
姿勢はこのようにする。
手はこのようにする。
足はこのようにする。
目はここを見る。
道具の扱いはこのようにする。
等々。
ここまでした上で、
「それでは、やってみましょう」ですね。
まとめ
人を育てる際に大事なこと。
(1)率先して自分がやる
(2)見本を見せる
(3)やり方を言葉で説明する
意識してみてくださいね。
まじめ・前向き・一生懸命が、もっと輝くように。