不易流行(ふえきりゅうこう)という言葉をご存知ですか?
「不易」とは、いつの時代も変わらないこと。
そして、
「流行」とは、時代に応じて変わること。
もともとは松尾芭蕉が俳諧の考え方として説いた教えです。
不易と流行のどちらも大切なのだと。
今は、教育やビジネスなどあらゆるところで使われる言葉になっています。
いつの時代も変わらず大切なこと。
ブレない「軸」のようなものですね。
教育であれ、ビジネスであれ、スポーツや芸術の世界であれ、
人間として大切なことは時代が変化しても変わらないのではないでしょうか。
にこやかに挨拶をする。
呼ばれたら気持ち良い返事をする。
場を綺麗にする。
物を大切にする。
時間を守る。
約束を守る。
姿勢を正す。
人と人とが一緒に何かをする時に、
こういうことが自然にできるというのは、
大前提のようなものですね。
それがあってこそ、能力が活きる!
何の世界でも、
能力があるのに表舞台から消えていく人がたまにいます。
そういう人たちは、大抵の場合人間力の部分に問題があります。
「当たり前」のことが「当たり前」にできないのです。
能力があることの上に胡坐をかいているのでしょうか。
それは、本人だけの責任ではないかもしれません。
周りにいる大人が子供の頃からそこまでの指導をしておくべきだったのです。
それを怠ってしまったが故に本人が勘違いをしたまま大人になったのです。
自分はどうかな?
たまには振り返ってみましょう。
私もよく振り返ります。
大人になり、歳を重ねるにつれて、苦言を言ってくれる人がいなくなるので、
意識して自分を振り返ることが必要ですね。
基本的なことを忘れていないか。
調子に乗っていないか。
適当なことをしているのではないか。
もし気がついたら、
意識して変えていきましょう。
「不易」の部分をきちんと身につけて、
その上に能力を乗せるのです。
「流行」は目に見えやすいので自然に追いかけることになります。
新しい技術・戦術や、最新の物は、
次から次へと現れては消えていきますよね。
今の時代は移り変わるスピードも早いです。
スポーツの世界でもどんどん新しい道具や戦術が生まれます。
ついて行かない訳にはいかないです。
「流行」を追い過ぎて「不易」がおろそかになっては元も子もなくなりますし、
「流行」を無視してしまうと衰退につながります。
300年以上も前にこれを説いた松尾芭蕉はすごいですね。
まさに「不易」の言葉です。
いつの時代も変わらない大切なことを、意識して行いましょう。
そのことによって、自然に心が整い心が強くなっていきます。
まじめ・前向き・一生懸命が、もっと輝くように。