「できることをやり切った。南アフリカは強かった。」
そう言えたことが素晴らしいです。
悔しいだろうけれど、本当に悔しいだろうけれど、
どんなにか勝ちたかっただろうけれど、
これ以上はできないというぐらいの練習をして、
練習してきたものをすべて出し切って、
それでも負けたのならもう仕方がない。
清々しい終わり方でした。
「下を向くことはない。胸を張ろう。」
本当に胸を張って誇りに思って欲しいです。
負けはしたけれど、素晴らしい闘い方でした。
予選リーグからの試合の一つ一つが、人の心を揺さぶりました。
「日本中が一つになって応援した。」
という言葉に誰もが頷くぐらいの、ものすごい熱量でした。
日本代表が1試合する度にファンが増えていったという気がします。
「感動」なんていう一言で言い表せるようなものではないぐらい、
何もかもが素晴らしいチームでした。
どれほどの犠牲を払ったのだろう。
どれほど厳しい練習をしたのだろう。
小さな体で大きな相手に立ち向かうのは怖くないのか。
怪我をするのが怖くはないのか。
いや、怖いに決まってる。
身長や体格はどう見ても負けているし、平均体重もいつも負けている。
フォワードの合計体重たっていつも何十キロも負けている。
それでも真っ向勝負で押し合って押し勝ってる時もある。
1人でタックルしたのでは勝てないから2人がかりでタックルを仕掛ける。
そして、倒れても倒れても起き上がる。
彼らの闘う姿の中に、ラグビーというスポーツの面白さと、
生きる姿勢が溢れていて、ただただ素晴らしかったです。
競技ですからもちろん「勝つために」闘っているのです。
でも、それだけではない。
チームのために仲間のために、
最後に選ばれなかった者たちのために、
ラグビーの面白さを多くの人に知ってもらうために、
日本中の人に勇気を与えるために、
そして、
日本代表としての誇りを胸に、
自分たちにできることをやり切ったのだと思いました。
同じやるなら、後で振り返った時に、
「できることをやり切った」
と、胸を張って言えるだけのことをしたいですね。
まじめ・前向き・一生懸命が、もっと輝くように。