「モデリング」という言葉を聞いたことがありますか?
モデリングとは、
自分がお手本(モデル)としたい人物のやり方や考え方、心の持ち様を真似ることです。
スポーツであれば、
「あの人のようなプレイがしたい」
と思う選手の練習の仕方やトレーニング法・考え方・心の鍛え方などに触れ、
徹底的に真似をします。
会社を経営している方であれば、
「あの人の経営は素晴らしい」
と思う方のやり方・行動様式・考え方・心の持ち様などにできるだけ触れ、
やはり徹底的に真似をします。
会社員の方であれば、尊敬する先輩や上司の真似をするといいですね。
大きな結果や成果を出している人、
周りの人から尊敬されるような人は、
行動の仕方や考え方・心の持ち様が優れています。
真似をしたくなりますね。
ここで大事なことは、
目に見えている「やり方」だけを真似るのではないということです。
やり方だけを真似てもうまくいかない場合が多いのです。
目に見える「やり方」の下には、目に見えない「考え方」があります。
「成果」の裏には目に見えない「強い思い」もあります。
その人が現在の姿や大きな結果を出されるまでには、
様々な艱難辛苦や紆余曲折があり、試行錯誤があり、
その場その場で必死に考えて選択し、決断しています。
その人が本当に大事にしていることが残ってきているのです。
それを知り、真似ることが「モデリング」です。
目次
1.モデルとする人の「やり方」を真似る
まずは、目に見えている部分。
シンプルに「やり方」を真似してみましょう。
1-1 練習法(仕事法)をじっくり見る
他の人と同じことをしているようで、違う何かがあるかもしれません。
1-2 一度だけではなく続けて見る
日によって違うことをしていますから、一日見ただけではわかりませんね。
何度も繰り返して観察しましょう。
1-3 質問する
可能であれば、質問してどういうことをやっているかを尋ねてみましょう。
「どういう意識でやっているか」まで聞けるとさらにいいですね。
2.見えにくい部分の「やり方」を見て真似る
目に見える部分の前後や周辺にある、見えにくい部分に焦点を当ててみましょう。
スポーツであれば、練習時間の前後は狙い目ですね。
2-1 練習時間より前の行動を見る
練習時間ギリギリに来る人もいれば、1時間前に来る人もいます。
他の人が来るより前に来てどんなことをしているのでしょうか。
2-2 練習後の行動を見る
練習が終わったらすぐに帰っていくのでしょうか。
他の人が帰った後も残って何かしていませんか。
2-3 練習場を出た後の行動を探る
練習場を出たらそれで終わりとは限りません。
トレーニングをしたり身体のケアをしていることもありますね。
3.見えない部分を知り真似る
モデルが身近な人であれば、話をして聞くのが一番です。
遠くにいる人・直接会えないような人であれば、
インタビューされたり本を書いたりしているものを探して読みましょう。
3-1 どんな生活をしているのか
24時間のすべてがパフォーマンスにつながります。
食事やサプリメント、休憩・睡眠などの「生活全般」や、周りの人との人間関係に至るまで、見えない部分を探ってみましょう。
3-2 どんな考え方をしているのか
うまくいっているように見える人でも、人生すべてが順風満帆ということはほぼありません。
どんな人にも苦手や弱点やありますし、逆風は吹くし逆境もあったはずです。
どんな「考え方」で乗り越えてきたのか知りたいですね。
3-3 心の中にある「思い」を知る
その人は、どんな「思い」でやっているのでしょうか。
目に見える「行動」は「思い」が表面に現れたものです。
「思い」に触れることで「行動」の意味を深く理解することができます。
まとめ
「モデリング」とは、自分がお手本(モデル)としたい人物のやり方や考え方、心の持ち様を真似ることです。
(1)モデルとする人の「やり方」を真似る
(2)見えにくい部分の「やり方」を見て真似る
(3)見えない部分を知り真似る
その人のようになりたいと本気で思うのであれば、見えやすい「やり方」だけではなく全部を真似してみましょう。
まじめ・前向き・一生懸命が、もっと輝くように。