「絶対に負けない」
「最後は必ず自分が勝つ」
「何が何でも逆転する」
いわゆる「負けん気」のことを「勝利意欲」と言います。粘り強く、最後まで諦めないで闘うことは、スポーツの世界では不可欠な要素です。どんな競技でもおなじですね。ラグビーやサッカーのワールドカップ、オリンピックなどをテレビで見ていると、世界一になるような選手の方勝つことへの執着がものすごく高いですね。
スポーツだけではなく、仕事でも勉強でも芸能の分野でも同じことです。簡単に「こんなの無理」と投げ出すのか、「何とかしてやり遂げよう」と努力するのか?また、不利な状況や難しい局面になったとき、簡単にあきらめるのか最後の最後まであきらめずに前を向くのか?
相手に勝つだけではなく目の前の仕事に勝つ。自分に克つ。など、勝利意欲は人生における大切な要素なのです。
「自分はすぐにあきらめてしまう」「勝利意欲が低い」と、思われる方もいるかもしれませんが、勝利意欲は意識的に高めることができます。
1.勝つことの価値を認める
「勝つ」ということの価値をきちんと認めることが大事です。
「勝っても負けてもどちらでもいい」とか「勝ち負けなんてつけなくていい」という価値観を持っていませんか?
それが悪いと言っているわけではありません。いろいろな価値観があって当然ですね。ただ、スポーツや仕事の場面で「自分は勝利意欲が低いのが問題だ」と感じていて、それをどうにかしたいと思っている方に対して言っています。
小さい頃から勝ち負けにこだわらないような価値観で育ってきた場合、その価値観そのものを覆す必要がありますね。競技スポーツには勝ち負けがつきものなのです。「負けたからダメ」というものではありませんが、勝つことにこだわるのが競技スポーツです。
また、長い間勝てないことが多くて「もうどっちでもいい」とあきらめてしまった場合も勝利意欲が薄れてしまうことがあります。私もず~っと勝てなくて、負けることに慣れてしまい、負けても悔しいと思わなくなってしまった経験があります。「勝つことは素晴らしいことだ」という価値観が、勝てない自分を苦しめるので、その価値観にフタをしてしまうのです。でも、それは「逃げ」です。
そこであきらめずに、「負けるかもしれないが、全力で闘おう」「勝つために努力を続けよう」「何とかして勝つ方法を見つけよう」と考えることが大切です。全力で闘った末に負けたときには、「実力を出し切って負けたのなら仕方がない」「また努力しよう」と思えばいいのです。
勝利意欲と自己実現意欲はセットなのです。「勝つことは素晴らしい」、しかし、「負けにも意味はある」。「負けから学んで次は必ず勝とう」という意欲を持ちましょう。
2.勝利体験をする
小さなことでもいいので、「勝つ」という経験をすることが大切です。
・ジャンケンに勝つ
・ゲームに勝つ
・問題が解ける
・クイズやパズルが解ける
など、何かしらの相手に勝つことです。
「勝つと嬉しい」「勝つと楽しい」という経験が、次への意欲になります。
そして、「勝つと、いいことがある」ことも必要です。
・勝つと美味しいものが食べられる
・勝つとご褒美がもらえる
などの目的があると、勝つことへの意欲が高まりますね。
また、
・勝ったら家族に褒められた
・勝ったら友達が喜んでくれた
・勝ったら嬉しかった
などのワクワク感でもいいのです。
「勝ち」を経験することで、「次も勝ちたい」につなげましょう。
3.小さな勝ちを積み重ねていく
小さな「勝ち」は、次の「勝ち」への意欲につながります。その意欲が努力につながるのです。意欲が高いと努力が継続できます。それが次の「勝ち」につながるのです。
ただ、いつもいつも勝つとはかぎりません。勝負事は、その文字のとおりに勝ったり負けたりします。「勝ち」を求めて「負ける」それが悔しくて、また努力する。そして、勝つ。こういうことの連続があなたを勝利意欲へと導きます。勝つことが多くなるように、勝てる相手と戦うことや、戦う数を増やして「勝ち」を積み重ねることも必要です。
「勝利意欲」が高いということは、やる気と努力の継続に深く関連しています。「勝ちのサイクル」を作り、より高いところを目指しましょう。
まとめ
勝利意欲はスポーツのみならず、人生において大切な要素の一つです。勝ち負けにこだわらなくてもいい場合もありますが、こだわる必要のあるときは、とことん「勝ち」にこだわりましょう。
(1)勝つことの価値を認める
(2)勝利体験をする
(3)小さな「勝ち」を積み重ねていく
それが大きな結果や成果を出すことにつながります。
まじめ・前向き・一生懸命が、もっと輝くように。