「もっとメンタルが強かったら、~できた」
こんな言葉をつぶやいたことがありませんか。
「自分はメンタルが弱い」と思っているなら、
鍛えて強くすればいいのです。
一昔前までは「メンタル」というと「気合」や「根性」でした。
「気合が足りない」
「根性がない」
というような言葉で叱責されたり非難されたりして、
「性格」の問題として片付けられていました。
が、今は違います。
「メンタル」はトレーニングで高められるとわかっている時代なのです。
フィジカルを強くするためにトレーニングをするのと同様に、
メンタルを強くするためのトレーニングをする。
ということを「当たり前」のことと捉えてください。
そもそもメンタルをトレーニングするという考え方は、
宇宙飛行士のメンタル面を守るために生まれました。
どんなに最先端の機器を搭載していても、
宇宙という特殊な空間の中に限られた人数のクルーだけで出ていくわけです。
何かトラブルが起こったらどうなるか、
操作を失敗したらどうなるか、
そのようなことを考えてしまった挙句、
精神に異常をきたしてしまうケースがあったそうです。
初期の段階の話です。
そのような苦い経験を踏まえて、
宇宙に行く前に地上での徹底的な予測と準備、
メンタルをトレーニングするための訓練が行われるようになりました。
それが、スポーツの世界から注目され、
トップアスリートのトレーニングとして取り入れられるようになり、
一般社会にも少しずつ広まってきたのです。
よくあるケースのトレーニングの仕方について簡単にご紹介します。
1. プレッシャーに弱い
プレッシャーというのは「精神的圧迫」ということです。
自分の心に対して外側から「圧力」がかかっている。
「期待を裏切るなよ」
「どれだけのお金がかかっているかわかっているのか」
なんて言われると、
「失敗したらどうしよう…」
という気持ちになってしまいますね。
そんな声掛けをしている他者もまずいですが、
他者をコントロールすることは難しいです。
なので、
何を言われても気持ちを切り替えて、
「自分のできることに集中できるメンタル」が必要です。
目の前の事に集中し、
「絶対に成功させるぞ」
という強い気持ちでやるということを、
普段からトレーニングして身につけておきたい訳です。
例えば、バレーボールの場合。
サーブの練習を何百本もするのは技術の練習です。
それはもちろん大事ですね。
技術の習得をする段階では十分に行いましょう。
ただ、
試合の時に何百本も打てるケースはありません。
他のいろいろなプレーの間に一本だけ打つわけです。
テニスなら失敗してもセカンドサーブがありますが、
バレーボールは一本ですね。
「一本だけ打って、絶対に決めなければならない」のです。
ですから、
試合のつもりで一本だけサーブを打つ。それを絶対に決める。
という精神的なプレッシャーをかけた練習は、
メンタルをトレーニングすることになります。
あなたがやっている競技がバレーボールではないにしても、
あなたの場合に置き換えて、何をすればプレッシャー練習になるか。
自分で考えてみてくださいね。
2.やる気や忍耐力が足りない
苦しくなった時に力を抜いてしまう。
練習の時に手を抜いてしまう。
負けそうになったら気持ちが切れてしまう。
「根性がない」とか「やる気が足りない」などと言われやすいパターンです。
普段から力を抜いたり手を抜いたりすることがクセになると、
大事な場面でもそれが出てしまいます。
練習でしていることが試合に出るのです。
練習で手を抜いて、本番だけ全力でやる。
なんて不可能なのです。
常日頃の練習の時から、全力で追い込んでいく習慣をつけておくことが大事です。
「苦しい」「もうダメだ」という時にこそ、
「何のためにやっているのか」を思い出しましょう。
自分の目標は何なのか。
何のためにその目標を達成したいのか。
達成することで誰が喜んでくれるのか。
そういうことを明確に意識しておき、
苦しい時に頭の片隅に思い出してギアを上げる。
これもメンタルのトレーニングです。
あなたに「やる気」や「忍耐力」がないというわけではなく、
何となくやっているから力の出し方を知らないだけです。
まずは、「何のために」を明確にするところから始めましょう。
3.「自信」が足りない
「自信満々」の人は、物事がうまくいきやすいですね。
逆に、「自信」が足りないと、
できるはずのことまで「できないかも…」などと思ってしまい、
チャレンジの機会を自ら逃してしまいがちです。
「自信」はぜひともつけたいですね。
よく勘違いされるのは、
何か大きな事を成し遂げた時に「自信がつく」と思われていること。
実は、そうではないのです。
「自信」は、小さな成功体験を積み重ねることでついていきます。
また、他人から褒められないと「自信」がつかないとも思われていますが、
これも、そうではないのです。
自分で自分を認めたり褒めたりしていると、
ちゃんと「自信」がついていきます。
毎日、小さな成功体験をして、
毎日、自分で自分を認めて褒めて自分のことを好きになっていくと、
徐々に自信が高まっていきます。
試してみてくださいね。
まとめ
メンタルはフィジカルと同じようにトレーニングで強くすることができます。
よくあるケースがこの3つ。
(1)プレッシャーに弱い
(2)やる気や忍耐力が足りない
(3)自信が足りない
自分でできるトレーニングの仕方を知って、肉体改造ならぬメンタル改造していきましょう。
まじめ・前向き・一生懸命が、もっと輝くように。