「勝たなければならない」
「失敗してはいけない」
と考えることで、筋肉は硬くなります。
心臓はドキドキし、顔も強張り、手のひらに汗をかいたりもしますね。
心と身体はつながっているのです。
そもそも、
「勝たなければならない」
「失敗してはいけない」
というのは、義務感や恐怖感ですね。
どこからそんな義務感や恐怖感が来るのでしょう?
誰かに言われたのか?
周りからの無言の圧力なのか?
自分自身がそう思っているのか?
誰かに言われたのであれば、その人は何を考えてそう言うのか?
周りからの無言の圧力であれば、周りの人は何を思っているのか?
想像してみてください。
本人以外の人が「ねばならない」を言う場合は、
言っている人の身勝手である場合もあります。
言っている人自身が「勝つことが好き」
つまり、選手の思いではなく自分のため。
言っている人自身が「選手が勝つことによっていい恰好をしたい」
これも、選手のことを考えているのではなく自分のため。
選手が勝つと、言っている人自身が「得をする」
やはり、選手ではなく自分のため。
周りの無言の圧力も似たようなものです。
選手に対して「勝手な期待や過度な要求をしている」
ことが多いですね。
選手本人とは何の関係もありません。
本当に選手の事を考えている人は、応援をしてくれるんです。
余計なプレッシャーをかけて選手のメンタルに悪影響を与えたりしません。
本気で選手のことを考えて、
「勝ってほしい」
「失敗しないでほしい」
と願うなら、そのために適切な言葉を選んで声をかけてほしいですね。
まずは選手本人に確認。
「あなたは勝ちたいと思っているの?」
YESなら、
「勝ちたい思いがあるならその気持ちを大事にしよう」
ですね。
そもそも選手自身が勝ちたいと思っていないのであれば、
「じゃあ気楽にやろう」
とか、
「いつもどおりにやろう」
で十分ではありませんか。
選手自身が
「失敗してはいけない」
と、思っているのならば、
「失敗してはいけない。と考えるのではなくて、うまくできると信じよう。」
という言葉をかけたらいいですね。
失敗を恐れてガチガチになってやるより、
「絶対勝つぞ!」
「必ずうまくいく!」
と、信じてプレーに集中する方がパフォーマンスは上がります。
あなたの周りの人がプレッシャーをかけてくる人々であったとしても、
自分で自分の心をコントロールできるようになりましょう。
意識して自分で自分に言葉をかけましょう。
「自分が勝ちたいんだ」
「勝ちたい気持ちを大事にするんだ」
「絶対勝つぞ!」
「必ずうまくいく!」
もちろん、その気持ちに見合うだけの準備や練習はしている前提ですよ。
まじめ・前向き・一生懸命が、もっと輝くように。