イチロー選手が引退されました。
本当に本当に、お疲れさまでした。
そして、ありがとうございました。
野球そのものをやめるつもりはまったくないようで、
「草野球を楽しむ」
と、言っておられたのが、
あまりにもイチロー選手らしくて笑ってしまいました。
人は、イチロー選手を「天才」と呼びます。
私は、イチロー選手を「努力の人」だと思っていました。
メンタルの強さや自己コントロール力の高さは言うまでもなく、
子供の頃から毎日毎日バッティングセンターで練習をし、
どこまでも技術を極め、
細くて華奢だった身体をトレーニングで大きくして、
試合の前に食べる食事や睡眠時間など日常生活もしっかり管理して、
心・技・体・生活すべての面ですばらしい努力家だと。
でも、引退会見を観て、
ご本人は「努力」とは思っていないということに気がつきました。
大好きな野球を、ずっとやりたいからやっている。
そんな風に見えました。
子供たちへのメッセージを、と言われて、
「自分が熱中できるもの、夢中になれるものを見つけてほしい」
と、言っておられたように、
好きだからやる。
楽しいからやる。
夢中でやるから何時間でもやれる。
その延長線上にあの活躍があったのかな…と、思いました。
もう一つ印象に残ったこと。
オフの間、寒い時期に練習していると心が折れる。
でも、そんなときも仲間に支えられてやってきた。
イチロー選手も心が折れたり凹んだりするんだなぁ…と。
人間ですから感情がないわけありませんよね。
それを表に見せていなかっただけなのですね。
今回の引退会見を観て、
スーパースター「イチロー」ではなく、
人間「イチロー」が垣間見えた気がしました。
本当に素敵な方ですね。
引退しても、「生きる姿勢」を見ていたいなと思います。
イチロー選手、
ありがとうございました。