「コーチ」というのはもともと「馬車」という意味です。
人を目的地まで連れて行く道具ですね。
なので、
コーチというのは本来お客様を
「行きたい場所」に「連れて行く人」です。
ところが、日本では長い間、
「コーチ」というのは技術を指導する人と捉えられてきました。
主にスポーツの世界でそうなっていましたね。
というより、日本ではコーチはスポーツ界だけにいる人でした。
そして、
「行きたいところに連れて行く人」ではなかったのです。
コーチ=指導する人
選手=指導される人
指導する方が指導される方より強いのが当たり前。
「ああしろ!」
「こうしろ!」
「言うとおりにしろ!」
と指示・命令することも多く、
行き先もコーチが決めているようなところがありました。
最近も、いろいろなスポーツで問題が起きていましたね。
とはいうものの、
日本でも「コーチ」の捉え方は少しずつ変わってきています。
まずビジネスの世界に、
海外から「コーチ」という役割の人が入ってきました。
クライアントを目指すところへ連れて行くという、
本来の意味の役割を担うコーチです。
命令するというよりは、
「あなたはどうなりたいですか?」
とか、
「あなたの得たい結果は何ですか?」
などの問いかけをし、
クライアントの行きたい先を引き出し、
そこへ行く手助けをする人です。
もともとコーチは馬車ですから、
馬車が勝手に行き先を決めることはないはずですね。
もちろん、
行き先に至る道筋も、相談しながら決めることになります。
高速でど真ん中を突っ走る方法もありますし、
のんびり走るルートもあります。
「いつまでに」そこに行きたいか、
「どんな風に」そこに行きたいか、
によっても変わるでしょう。
あなたにはコーチの役割をする人はいますか?
職業としてのコーチでなくても、
家族でも、上司でも、先生でもいいです。
あなたに行き先を聞いてくれる人はいますか?
なぜそこに行きたいかを聞いてくれますか?
いつまでに行きたいかを聞いてくれますか?
あなたの行き先がブレないように、修正してくれますか?
ちょっとした問いかけや修正をするかしないかで、
得られる結果が大きく変わります。
「あれ?こんなところに来ちゃった」
などということがなくなりますし、
「すごい!こんなところまで来ちゃった!」
ということが起こります。
あなたはどこに行きたいですか?
何のためにそこに行きたいのですか?
今のあなたはちゃんとそこへ向かっていますか?
自分で考えてみてくださいね。
困ったときは相談してください。
まじめ・前向き・一生懸命が、もっと輝くように。