「まず人間力。その上に能力を乗せる。」
人を育てるとき、そして、自分自身についても、これを意識しましょう。
一流のスポーツ選手は総じて人間力が高いですね。
穏やかで、コミュニケーション力が高く、
周りの人にいつも気配りをしています。
あまり人をけなすということがありません。
他者をリスペクトしています。
負ける痛みを知った上で、勝つための発言をされます。
勝ち続けることがどれほど難しいことかを知っているからですね。
今日、おもしろいニュースを発見しました。
サッカーのJ1のチームであるヴィッセル神戸に、
スペインのFCバルセロナの育成部門を統括していた、
ベナイジェス氏が招かれたということです。
この方は、世界的な名選手イニエスタを12歳の時に見出し、
FCバルセロナに連れてきた方です。
体格的にも運動能力も飛び抜けているわけでないイニエスタ選手に、
何故注目したかというと、
「技術と知性」
なのだそうです。
ベナイジェス氏が言われるには、
「私自身が経験を重ねてわかったのは、
人間性が優れていない選手がトップに立つことは非常にまれだ」
ということです。
この夏、イニエスタ選手がヴィッセル神戸に来た時に、
すでに選手全員の顔と名前を憶えていたそうです。
いきなり自分の名前を呼ばれた選手は感激したでしょう!
積極的に自分からチームメイトに話しかけて、
早くチームに溶け込もうとしていたことはよく知られています。
ホントに人間性に優れた素敵な人ですね。
素晴らしい!
そんな人だからこそ、
12歳の時にベナイジェス氏に見いだされたのだとわかって、
思わず「うん、うん」と頷いてしまいました。
ベナイジェス氏は、10歳以下の選手には
「仲間と仲良くしよう」
「時間をしっかり守ろう」
などということをまず指導するそうです。
サッカーの技術を教えるより前に、人間としての基本を教えるのですね。
まず、人間力。その上に能力。
人を育てるということは世界共通なのです。
嬉しくなりました。
まじめ・前向き・一生懸命なあなた。
自信を持って人間力を磨いてくださいね。