「できるできないではなく、
どうすればできるかを考えて欲しい」
来年のオリンピック開催について、体操の内村選手が言った言葉です。
さすが!
と、思いました。
この一年、
「コロナだからできない」
という言葉をたくさん聞きました。
が、それは真実でしょうか?
多く人が「~だからできない」と言っているのを、
何も考えずに鵜呑みにしてしまうのは、
いわゆる「思考停止」の状態です。
「~だからできない」を分解すると、
「~である。」と「だからできない」の2つに分かれます。
この中の事実は「~である」という部分だけです。
「だからできない」はその人の意見ですね。
言い訳かもしれないし、ただの思い込みかもしれません。
「コロナだからできない」と言っている人がたくさんいる一方で、
「この状況でもできることをやろう」
と考えて結果を出した会社や人もいます。
その人たちにとっては「コロナでもできる」が真実です。
自分の置かれた状況の中で、できることとできないことを仕分けし、
「できること」に集中することを考えましょう。
1. 事実だけをありのままに捉える
「事実だけをありのままに捉える」というのは、なかなか難しいことです。
客観的に見ているようで、実は誰かの主観や判断が入っているということは山ほどあります。
例えば、
「コロナ陽性者が増えているから修学旅行はできない」
この中の事実は「コロナ陽性者が増えている」という部分です。
「修学旅行はできない」というのは判断ですね。
それがいい悪いではなく、
その学校では、そういう判断をしたということです。
修学旅行に行くという判断をする学校もあっていい訳です。
陽性者が増えているとはいえ地域差があるのですから、
それぞれの判断があって当然ですね。
2. できることとできないことを仕分けする
事実の中には、自分の力では何ともできないことがあります。
「〇〇では陽性者が△△人出た」
「毎日増えている」
これは自分もしくは自分たちの力だけでは何ともしにくいところです。
そこは、事実として受け止める以外にありません。
修学旅行先の地域でコロナ陽性者が増えていたら、そこに行くという判断はしにくいでしょう。
では、できることとは何でしょうか?
例えば、
行き先を変える。
日程を変える。
形を変える。
やり方を変える。
予定していたとおりの修学旅行先に行くのは難しいにしても、
「どうすれば行けるのか?」
と、考えてみることによって行ける可能性は膨らみます。
3. できることに集中する
自分で変えられない事実をクヨクヨ考えていても仕方がありません。
できることは何か?
と考えてみて、できそうなことをより具体的な案にしていくのです。
行き先を変える。
〇〇なら行ける? △△は? □□は?
日程を変える。
いつなら行ける? 〇月頃は? △月頃は?
形を変える。
3泊4日が難しいなら2泊3日は? 1泊2日は? せめて日帰りでも!
やり方を変える。
全員一緒は無理? クラスごとは? 希望者ごとは?
どうすればできるか?
アイデアを出し合って、具体策を練って、できることに絞っていく。
そうすれば、できる方法が見えてくるかもしれません。
まとめ
できるできないではなく、どうすればできるかを考える姿勢を常に持ちたいですね。
(1)目の前の事実をありのままに捉える
(2)できることとできないことを仕分けする
(3)できることに集中する
後になって後悔することのないよう、
「本当にできないのか?」「できる方法があるんじゃないのか?」
と、自分のアタマで考えみてくださいね。
まじめ・前向き・一生懸命が、もっと輝くように。