「私、決めたことが続かないんです」
そう言う方の話をよく聞いてみると、
いきなり大きなことやハードなことをやろうとしていることが多いんです。
・毎日腹筋を100回やる
・毎日資格取得の勉強を1時間やる
・毎日5km走る
そして、最初の3日ほどは勢いでやって4日めに挫折。
「やっぱり私ってダメなんだ」
と、落ち込み、せっかく決めたことをあきらめてしまいます。
物事を続けるにはコツがあるのです。
続けるための「決め方」や「上手なやり方」をまとめました。
1.絶対にできる小さなことから始める
新しい習慣を作るときに大切なことは、急にたくさんやろうしないことです。
無理をすると「できなかった」経験を増やすだけになるので、
「できた」経験を増やすことを考えましょう。
まずは「これぐらいなら絶対できる」と思う程度にします。
そして、続けるのです。
私が「毎日素振りをする」と決めてやり始めた時、
最初はたったの素振り10回でした。
剣道の素振りとしては、いくら何でも少なすぎです。
でも、長い間していなくて筋力が落ちてしまった体には
それぐらいがやっとだったのです。
ムリなくイヤにもならずに続けるためには、
まずこのバカバカしいぐらい少ない回数を続けることが大事です。
・毎日腹筋を100回やる⇒毎日腹筋を1回やる
・毎日資格取得の勉強を1時間やる⇒毎日資格取得の勉強を1ページやる
・毎日5km走る⇒毎日10m走る
これぐらいハードルを下げて始めてみましょう。
2.やるタイミングを決める
これは見過ごされがちですが結構重要なポイントです。
「一日のうちの空いた時間にやろう」
なんていう曖昧なことでは、続けることが難しいです。
何故か?
忘れてしまうからです。
新しいことをやり始める時は、タイミングを決めるのがベストです。
時間を決めるというやり方もありますが、
よほど規則正しい生活をしている人以外にはおススメしません。
その時間が別のことで埋まるとできないからです。
毎日夜7時に腹筋をする。と決めたとすると、
その時間に仕事をしていたり、食事をしていたりすると、
「あ~あ。今日はできなかった。」
ということが多くなりますね。
「できなかった経験」が増えるのです。
なので、タイミングを決めましょう。
・朝ご飯の前
・昼ごはんの後
・お風呂に入る前
など、必ずやることにくっつけてしまうのがおススメです。
どのタイミングがいいのかは、その人次第です。
例えば、
夜寝る前に腹筋を10回しようと思っても疲れてつい寝てしまう。
という人が、
朝ご飯の前というタイミングにしてみたら続いた。
という場合もあります。
自分がやりやすいタイミングはいつなのか、
試してみてうまくいくタイミングを見つければいいのです。
少ない回数で、決めたタイミングでできるようになったらしめたもの!
習慣化の始まりです。
・毎日腹筋を1回やる⇒毎日お風呂に入る前に腹筋を1回やる
・毎日資格取得の勉強を1ページやる⇒毎晩ご飯の後資格取得の勉強を1ページやる
・毎日10m走る⇒毎朝ご飯の前に10m走る
小さな習慣を楽しみましょうね。
3.小さなことを続けられた自分を認める
どんなに小さなことであっても、続けられた自分をちゃんと認めて誉めましょう。
カレンダーに赤い〇印をつけて、
「今日もできた!えらいぞ!」
などと声をかけてみませんか?ちょっぴり自信が湧いてきます。
「こんなちっぽけなことができたって意味がない」
なんて思っていたら、いつまでたっても続けられる人にはなりません。
自分を否定するのはやめましょう。
小さなことにもちゃんと意味があるのですよ。
引退したイチロー選手も言っていたではありませんか。
「小さいことを積み重ねるのが、とんでもないところへ行くただひとつの道だ」と。
大事なことは、
「決めたことが続けられない自分」
というセルフイメージから、
「決めたことが続けられる自分」というセルフイメージに変わっていくことです。
4.ムリなく徐々に負荷を大きくする
小さなことを決めたタイミングで毎日できるようになってきたら、
少しずつ負荷を増やしてみましょう。
最初は10本だった私の素振りも、
慣れてくると15本、20本と増えていきました。
「できる回数で続けよう」ぐらいでやると続けやすいのです。
ここで大事なのは「続ける」という「目的」を常に意識しておくことです。
自分を追い込むためにやるのとは「目的」が違いますからね!!
・毎晩お風呂に入る前に腹筋を1回やる⇒毎晩お風呂に入る前に腹筋を5回やる
・毎晩ご飯の後資格取得の勉強を1ページやる⇒毎晩ご飯の後資格取得の勉強を2ページやる
・毎朝ご飯の前に10m走る⇒毎朝ご飯の前に20m走る
まずは小さな続ける習慣を作り、
習慣になってきてから負荷を大きくしていくのが続けるコツです。
まとめ
「決めたことが続けられない」と悩んでいる人の多くはやり方を知らないだけです。
(1)絶対にできる小さなことから始める
(2)やるタイミングを決める
(3)小さなことを続けられた自分を認める
(4)ムリなく徐々に負荷を大きくする
まずは「やり続ける」ことを第一に考えて習慣にし、自信をつけ、
その後、数を増やしたり質を上げたりするという手順を踏んでくださいね。
大丈夫。あなたにもきっとできます。
まじめ・前向き・一生懸命が、もっと輝くように。