「良いこと」に目を向ける。
スポーツの世界でも昔は点数のつけ方が減点主義でしたね。
体操競技やフィギュア・スケートには、
『満点』
というものが存在しました。
ミスをしないことが大事で、ミスをすると減点されるのです。
現在では「加点方式」に変わってきて、
どんどん技の難易度があがり、
出来栄えを争うようになっています。
「歴代最高得点です!!」
なんていう声をよく聞きますね。
得意な技や、得意な種目をどんどん磨くことによって、
一人一人が独自の輝きを放つようになってきました。
素晴らしいことです!
日本の教育制度は、100点満点を基本として、
そこに×をつけて点数をつけるような減点主義を取ってきました。
なので、減点されないように、
「できないことをなくす」ということに目が向きがちです。
得意な教科をどんどんやって得意なことを伸ばすのではなく、
苦手な教科をなくすために苦手な勉強をやりなさいと言われました。
そのために、どうしても「できないこと」に目が向きます。
あなた自身がスポーツの選手であるならば、
自分自身には『加点主義』でいきましょう。
「できること」に目を向けて、
私にはこんなことができる!
私はこういうことが得意だ!
と、〇をたくさんつけてくださいね。
満点があるわけではないのですから、
200個でも300個でも良いところを見つけて、
山のように〇をつけて自信を持ってください。
もし、あなたが指導的な立場の方であるならば、
選手の良いところをたくさん見つけて誉めてあげてください。
間違ってはいけないのは、
「良いところを誉める」ということは、
「できていないところを指摘しない」
とか、
「まったく叱らない」
という意味ではないということです。
たくさんたくさんある「良いこと」の中に、
できていないことがあれば、
「ここはできていないから、練習してこうしよう。」
と指摘して指導するべきですし、
「こういうことはしてはいけない。次はこのように改善しよう。」
と指導することも、もちろん必要です。
そんなことはわかっておられますよね。
大事なのは、
全体として肯定すること。
否定は部分だけにすること。
最後に必ず前向きの言葉をかけること。
自分の「良いこと」に目を向けて、
毎日毎日たくさんたくさん自信を育てていきましょうね。
小さな自信の積み重ねが、自信のある言動に変わり、
ここ一番の自信につながります。